俺ガイル完 第4話「ふと、由比ヶ浜結衣は未来に思いを馳せる。 」ネタバレ感想 ガハマ編の神回

オレンジ☆ロードで見たことあるんだが…

俺ガイル完、由比ヶ浜編の終幕ともいえる第4話は、原作を補完する演出はもちろん、ガハマさんと一緒に泣く時間を与えてくれるエンドロール付きの神回だった。

ネタバレ回避の4話のあらすじ。

ふと、
由比ヶ浜結衣は未来に思いを馳せる。

脚本:大知慶一郎 / 絵コンテ:今井翔太 / 演出:今井翔太 / 作画監督:川島 尚 五十子 忍 LYU

プロムのPVは好意的な反応で受け入れられ、ひとまず安堵する面々。
また暇になった八幡と結衣は小町の合格祝いを買いに行くことになる。
翌日、いろはが慌てた様子で八幡の元を訪れる。
「ちょっとまずいことになりました。」
プロム開催に暗雲が立ち込める…。

https://www.tbs.co.jp/anime/oregairu/story/

冷徹な陽乃さん、アニメ版での答え合わせ

前回に続いて、八幡が雪ノ下の意向を受けて由比ヶ浜との関係を深めていく回。理由をつけないと一緒にいられないので、小町の誕生日プレゼントを選ぶ、という建前で話が進む。

で、前回のプロムPVを見た保護者からいちゃもんが付き、開催の自粛を促すために保護者の一員として雪ノ下母(CV:井上喜久子)が陽乃さんを連れて来校してくる。

いろはすが八幡と由比ヶ浜を呼び、応接室での面会となる。平塚先生を脇に、雪ノ下母と陽乃さんが上座。雪乃、一色、八幡、結衣が下座での問答が始まる。

雪ノ下母が去ったあと、いつものように八幡が口を挟もうとすると、陽乃さんの横やりが入る。「まだ、お兄ちゃんするの?」と。

雪乃がやりたいこと、父親の仕事、つまり政界入りを表明した際に、企画・実行力を試す場として総武高校主催プロムは雪ノ下一家に認知された。それに手を出すことは、雪ノ下の決意を無にする行為に等しい。が、八幡と由比ヶ浜は雪乃を助けたい。

原作では、八幡視点では、陽乃の指摘は徹頭徹尾冷たいものとして描かれている。「声には明らかに敵意があった」し、平塚先生は「苦み走った微笑み」で陽乃を眺めている。

ところがアニメ版では、真剣な表情の陽乃と、その様子を温かく見守る平塚先生、という描写になっている。陽乃も「お姉ちゃん」しているな、と言わんばかりに。まったく素直ではないな、と。

その平塚先生の表情に対して、八幡は意外な表情を見せる。これは原作では言及が無い部分だ。

そして雪乃が陽乃さんに向けた微笑みに、陽乃さんもまた意外と呼べる顔をするのだ。

由比ヶ浜結衣はガマンしない

小町のための手作りケーキの話をしながら、一緒に帰る八幡と結衣。そこにいろはすからメッセージが来る。プロムはいよいよ中止の方向へ。すぐさま、平塚先生に電話をかける八幡。先だっての雪乃の願いをはねつけてでも、プロムを手伝う理由は何なのか、と平塚先生に問われる。言葉に詰まる八幡。

「おーい!電話で黙られたら分からんぞー!ちゃんと言葉にしろ。待つから」

で時間が過ぎ、ようやく絞り出したのは、奉仕部のことと、乗り掛かった舟という他責の言葉。言葉にしてくれ、と譲らない平塚先生。八幡の言葉ではないから。

車が通り、水たまりが跳ねる。ようやく八幡が「いつか、助けるって約束したから」と答えると、すべてが動き出す。「いつか、私を助けてね」と、ディスティニーランドで雪乃はそう言った。それは、今だ。

学校に戻る旨を伝えた八幡の眼前には、涙をこらえきれない由比ヶ浜結衣がいた。

安堵と落胆の涙

大丈夫、と八幡を促したガハマさん。学校に向かって走り出した八幡がふと振り返ると、もうその姿はない。原作では数歩進み、振り返るといなかったので全力疾走し始める。アニメ版では、数歩ではたどり着けない距離の建物の陰で涙をこらえ、流す。きっと、ガハマさんは静かに全力疾走したのだろう。

ラストに原作通りのモノローグが入るが、あともう少し、それ無しで涙を流すガハマさんを見ていたかった。

……
これをずるいというガハマさん、ずるくないでしょ。劇場版オレンジロードのひかるからすれば天使でしょ

エンドロールで泣け

むせび泣く由比ヶ浜結衣を俯瞰で見せた後に、劇場版かのようなエンドロールが始まる。話を進めながらの特殊エンディングにしないところがありがたい。ガハマさんと一緒に泣く時間を与えてくれている。

放心

来週からは八幡回だ

4話で俺ガイル最終章の上・中・下のうち上が終わった。これからも1巻4話のペースで進むのだろう。

次回は「しみじみと、平塚静はいつかの昔を懐かしむ。」と、いつもの原作準拠のタイトルだが、要は八幡回だ。これからはつらくない。

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