俺ガイル完 第8話「せめて、もうまちがえたくないと願いながら。」ネタバレ感想

それぞれの本物を一気に見せていく

俺ガイル完 第8話は、八幡、由比ヶ浜、そして雪ノ下がそれぞれ一歩を踏み出す回だ。原作で一気に14巻の冒頭にまで突入する、やや駆け足の演出が気になった。

ネタバレ回避のあらすじは以下。

脚本:大知慶一郎 / 絵コンテ:池端隆史 / 演出:鈴木龍太郎 / 作画監督:川島 尚、五十子忍、林 信秀、LYU、立田眞一、細田沙織

ダミープロムの公式サイト用写真を撮影するため、
三浦、海老名、結衣と浜辺に来た八幡。
海老名の協力もあり撮影を終え、公式サイトが立ちあがる。
「これをうまくリークしてほしいんです」
八幡が相談を持ちかけたその相手とは…?

https://www.tbs.co.jp/anime/oregairu/story/story08.html

さて、今回は部長会のトップである葉山との会談シーンがアバン。助けを求めていない雪ノ下を助けることが、陽乃が言語化した「共依存」ではない関係なのだと八幡は言う。その感情を何と言うか知ってるか、と問う葉山に対して、八幡は「男の意地って言うんだ」と答える。いろはすにも似たような弁解をしたように。

Aパートは、当て馬プロムことサイコウプロジェクトのブログに掲載する写真を撮影するシーンから。海が近い高校ならではだ。ここは俺ガイル屈指のフォトジェニックなシーンとして自分的に有名だが、そのワンカットは控えめに言って最高だった。

こっちのプロムでいいよもう

本気の当て馬の説得力を映像で出す。その写真がどうなるかは、このプロジェクトの説得力に直結するので気にしていた。当然、しっかりと魅せてきた。

あーしさんは幸せになってほしい…

さて、告知のブログが遊戯部の二人の手によって完成したところで、拡散のために陽乃さんの力を借りる。八幡と由比ヶ浜で会いに行くも、「なんでそこまでするの?」「奉仕精神ですかね。助け合いの心ですよ」と韜晦する八幡に「嘘ばっかり」と。特に言うことは無い、あってもその相手はあなたではない、と言い切る八幡。ここで「仮にあったとしても」で由比ヶ浜と陽乃さんがハッとなる演出がある。

Aパートは、由比ヶ浜の「さっきの共依存って何?」で終わり。

制作・著作 TBS

八幡の一歩

CM明けのBパート、八幡に呼び出しがかかる。ブログの告知と陽乃の何か、で保護者達が動いてらしい。ということで、ゆきのん母の登場である。

やるわね

当て馬であることを開口一番指摘され、本命の学校側・生徒会の修正案についても難色を示すゆきのん母。ここで八幡が切るカードは、名前。由比ヶ浜の雪ノ下家の車にひかれ、病院送りとなった、比企谷八幡という名前。ゆきのん母の「お名前を伺ってなかったかしら?」に対して「比企谷八幡です」と答えるだけのカード。

ここでさっきのAパートラスト、由比ヶ浜が共依存について聞いたシーンを受けるカットに入る。まず、陽乃の回想として、葉山が八幡から聞いた「共依存」の出どころを陽乃だとあたりを付けるカフェのシーン。飲み物はまだなみなみとつがれたままで、八幡と由比ヶ浜に会う前の時間軸だと分かる。

由比ヶ浜の一歩

回想が終わると、レモンとシナモンが刺さった何かの飲み物に替わっている。アルコールだ。そこに由比ヶ浜が戻ってきて、共依存を否定しようと試みる。陽乃は最も重症なのはガハマちゃんだよ?と指摘する。

気持ちはまっすぐ
だが自信は無い。自身は取り戻しつつある

本物って呼べるの。そんな疑問を由比ヶ浜にぶつけると「こんなに痛いから」共依存などではないという返答が。原作では痛みの理由について「好き」だからというモノローグが描かれている。アニメ版ではそこは察するところなので、あくまではいはい共依存、という陽乃と、そうではないという由比ヶ浜のすれ違いがより際立つ。

雪ノ下の一歩

ゆきのん母との勝負に勝った八幡は、奉仕部の部室に向かう。ここで、柔らかな冬の日差しに照らされ、外を眺める雪ノ下に見とれる八幡。前回、街灯の下の雪ノ下に見とれるシーンはさらっと流していた。今回はもう少しこってり描いてある。男の意地、だからね。

ここでは一期の、雪ノ下とのショッピングシーンが回想として描かれる。言い合うのも、二人で出かけるのも、楽しかった、という雪ノ下の告白をバックに。

奉仕部の勝負は、八幡にとっては終わりではなかったが、雪ノ下が強引に終わらせる。互いに勝利を譲り合い、最終的に雪ノ下の勝ち、で押し切られる八幡。由比ヶ浜さんのお願いをかなえてあげて、と雪ノ下は言う。

泣きながらお願いされる

奉仕部の部室を去る雪ノ下。「どうかこれが、正しい終わりでありますように」というモノローグで締める。

でエンディングに突入するのだが、この流れは特殊エンディングに近い。そして来るCパート。雪ノ下と由比ヶ浜の夜の会合だ。なんと、一気に14巻の頭まで飛ばしてきた。


この14巻の冒頭は、雪ノ下と由比ヶ浜の対話の合間に、八幡と由比ヶ浜の日常が挟み込まれる構造になっている。映像なら、この対話を軸に、フラッシュバック的に日常シーンを挟み込む感じだろうか。だが、その手は取らないようだ。

なにしろ、あと4話しかない。最後の2話は、おそらく壁殴り回なのだ。あと2話で、あれをこうしてこうするには、かなり飛ばす必要がある。あと変身を二回残しています。

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