ドラム式洗濯機のNA-VR1200が爆音になったので分解掃除してモーターを交換した

ようやくモーターを分解・交換

ドラムのボルトを外す

時は来た。ドラムのボルトが外せないとドラムカバーを外す手間がムダになるので、組みあがった状態から普通にドアを開けてバックフィルターを外し、ドラムのボルトを露出させる。電動インパクトドライバに新ソケットを付け、体重を掛けてボルトに当てる。

さて、と思わずトリガーを引きそうになるが、スチームでボルトを温める工程を忘れていた。危ない。ボルトが折れたらそこでおしまいだ。落ち着いてスチームで温めてから、Boshくんの引き金を引く。明らかに前とは違う手ごたえとともに、ボルトは回った。残りの5本を温めながら弛める。

機材6:バールのようなもの

ボルトを6本外すと、ドラムとモーターの固定が外れる。でもそこまでだ。ドラムとモーターはあり得ないくらい洗剤で固着しており、引っ張る程度ではどうにもならない。業者は専用工具、先達は車のジャッキと木材を組み合わせて作った冶具を使っていたが、ようはてこがあればよい。ここでバール付きのハンマーが役に立った。

ボルトを2本ほど弛んだ状態で残し、バールをてことして使って支点をドラムカバーに、作用点をドラムの支柱にするとあっけなく外れた。L字の角の部分をドラムカバーに、バールの先をドラムの支柱に当ててこじるイメージだ。

冶具やジャッキで引き抜く方がドラムにかかる力が均等になるのでベターだが、ドラムカバーは頑丈なプラスチックでキズが付くくらいどうということはなく、作用点の支柱は鋼の棒のごときで折れるならバールのようなものが先というたたずまい。圧倒的にこっちの方が楽だ。

幸い、外したドラムの周囲にカビはそれほどなく、意外と綺麗な状態。固着しているのは洗剤なので、悪臭の類はなかった。

機材7:メカケースを背面から交換

ドラムが確実に外せるようになったところで、肝心のメカケースを発注した。ドラムが外れないと無駄な投資になるので、ここまで注文するのを我慢していた。修理完了目前で引き返し、うるさいながらも洗濯可能な状態に戻す。帰ればまた来られるから…

メカケースが到着。またドラムを外し、今度は洗濯機の背面パネルを取り外し、メカケースのボルトを外していく。自分はスペースの関係で洗濯機本体を前に倒して壁に寄りかからせる格好で作業したため、ボルトを外してからメカケースを上に持ち上げた。洗濯機を立てたまま作業すると、斜めドラムなためボルトが外れた途端に当然下に落ちる。先達のブログで「足に落としてやる気をなくした」という表現をされていたが、普通に骨折するレベルで重い。20kgは超えている。粗大ごみに出すのに苦労したほどなので、ここが一番気を引き締めるところかもしれない。

メカケースとドラムを電動インパクトドライバで締める

メカケースを交換し、ドラムを取り付けてメカケースのモーター軸に固定する。ボルトは手締めだと不安なので、別の不安はあったが電動インパクトで締めた。本当は一定のトルクで締めた方がよい。どう表現すればいいのか分からないが、2秒ほど軽めにトリガーを引いた。ラチェットではビクともしないレベルにまで締まったことを確認し、カバー類を元通りに付けなおす。

交換後、動作を確認すると、ほぼ無音だ。最初はこんなに静かだったのか。あと10年戦える。残る不安は、基板部の空冷ファン、ヒートポンプの送風モーター、給排水のギヤードモーターあたりだろうか。空冷ファンは汎用品で何とかなる。送風モーターはコンプレッサー部ごと交換になるが、普通に買えるところがない。ギヤードモーターはまだ買える。

結果:2万円ほどの出費でほぼ無音に

果たして、労力と費用に見合う効果だったのか。かかった費用は、工具が約1万円、メカケースが約8000円で、2万円を切る費用で修理できた。プロに頼めば3万円ほどなので、節約できたのは1万円。ある程度分解清掃に慣れた人以外はお勧めしない。分解に慣れるところから始めると、1日かかっても終わらないのではないか。

ホコリ問題が緩和される前で叩き売られている世代を、5万円程度で買って掃除して使いつぶすのでもよかったかもしれない。でも新品を買うのとは違って、中古の大物家電は前機種を捨てるのがやっかいだ。送料も馬鹿にならない。新品を買うと、大抵は引き取りサービスがセットに付いてくる。簡単に分割できて捨てやすい洗濯機どこ…

アフターフォロー:酸素系漂白剤でメンテナンス

分解の途中でゴシゴシとカビやほこりを洗っていたので、ドラム周りはすっかり綺麗になっていた。ドラムを外すところまで分解すると今後も清掃可能だが、定期的にやるには骨が折れる作業だ。状態を維持するには、溶け残るほどの粉末洗剤を使わない、酸素系および塩素系の漂白剤でカビ防止、が効果的と思われる。

酸素系漂白剤

今はこれを500gずつ、2カ月に1回のペースで使って槽洗浄している。初回は洗ったはずのドラム外側に残っていたカビらしきものが結構落ちていた。

塩素系漂白剤

一番コストパフォーマンスが良い物を適当に。酸素系と交互に2カ月に1回でいく予定だ。酸素系でほぼ落ちきったのか、単なる殺菌になっていた模様。

コメント

  1. Slowhand より:

    はじめまして。昨日からドラムが外れず苦戦しております。
    下記文章について質問です。

    「ボルトを2本ほど弛んだ状態で残し、バールをてことして使って支点をドラムカバーに、作用点をドラムの支柱にするとあっけなく外れた」

    とのことですが、これはドラムを覗き込むようにして、支点を2本のボルトの頭、作用点をドラム中心部のネジに引っ掛ける、という解釈でよろしいですか?この場合ドラム中心部のネジは短く凹んでいるためひっかけようがありません。宜しくお願い致します。

    • tricast より:

      気が付くのが遅れて申し訳ありませんが、支点はドラムカバーで、作用点はドラム背面の枠です。
      ドラムカバーとドラムの隙間をこじ開けるイメージです。床に置いたマンホールのフタをバールで持ち上げるのと同じ事です。

  2. 8743 より:

    NA-VR2200R で挑戦しましたが、 ドラムのボルト6本を緩め、 そのボルトの頭を、順次、根気よく(約10分以上は叩いたと思います)ハンマーで強くたたいていけば、ドラムとメカケースの回転軸とのの強力な固着も、外せました。 
    ボルト6本も電動工具を使わず、ボックスレンチで簡単に弛めることはできました、但し、ドラムが一緒に回らないよう(供廻りしないよう)ドラムのスポークとスポークの間に棒を突っ込んで固定後。

  3. 8787 より:

    VR2200 で 挑戦しましたが、 ドラムをとめるボルトを弛めた状態で、その6本のボルトを、根気よく順次ハンマーで強くたたけば、ドラムと、メカケースの回転軸の強力な固着も、外せました。 10分以上は叩きました。

    ご質問あればどうぞ

  4. udo より:

    VR-2600でメカケース交換をしました。ドラムを外すのが難しいですね~。外れそうで外れなかったので、一度ドラムを固定し直してから均等に抜けるようにジャッキを使って外しました。
    大変参考になりました。ありがとうございました!

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