SAO アリシゼーション WoU 第21話「時の彼方」ネタバレ感想 歓喜のCパート

奇跡の価値が大暴落

SAO アリシゼーション WoU 第21話「時の彼方」は、アリス奪還の失敗をオーシャンタートルの完全破壊で償おうとするクリッターとラース陣営の戦いを描くつなぎの回という印象だ。キリトとアスナを描いたCパートにすべてがある。

ネタバレ回避のあらすじは以下。

ついに限界加速フェーズが始まった。アリスは《アンダーワールド》からのログアウトに成功する。しかし、キリトはガブリエルを倒したものの、ログアウトには間に合わず、《アンダーワールド》に取り残される。絶望するキリトの前に、自らの意思でここに残ることを選択したアスナが現れた。現実世界では比嘉と菊岡が緊急加速フェーズを解除するため、ケーブルダクト下層に赴きSTLをシャットダウンしようとするが……。
STAFF
脚本:中本宗応
絵コンテ:小野学
演出:田中智也
総作画監督:戸谷賢都、山本由美子
作画監督:森前和也、河野直人、山崎展義、武佐友紀子、みうらたけひろ、秋月彩、TOMATO
アクション作画監督:菅野芳弘、丸山大勝

https://sao-alicization.net/story/?id=21

21話の始まりはオーシャンタートル、サブコントロールの凛子から。

前回、ワンダーワールドから脱出したアリスのライトキューブが無事凛子の手元にイジェクトされる。コンソールを通じてアンダーワールド内のアスナに脱出を促す凛子だが、返ってきた答えは「ここに残ります」だった。加速倍率が500万倍になったところでアバンは終わり。

ガブリエル・ミラーの消滅

STLからのログアウト操作をすべく、メインシャフトを降りていく菊岡と比嘉。その途中で、アスナさんがアンダーワールド内に残る選択をしたことを凛子から聞く。

限界加速フェーズ突入から1分で、既に約10年が経過しているという。計算したら3472日ちょいだった。さらに計算すると、200年が過ぎるまであと20分ほど。まあ1分で10年と説明されているので計算するまでもなかった。逆に言うと、そのために加速倍率が500万倍に設定されているのか?

再び陽動のためにメインコントロール隔壁を開けるラース陣営。今度はケーブルダクトが本命だと喝破するクリッターさんである。

ケーブルダクトに向かう途中、871こと柳井さんの骸とご対面。頭上の菊岡達と銃撃戦となり、隊員のブリッグをハンドガンで射殺する菊岡だった。菊岡さん、知勇兼ね備えたかく戦えり人材だからな。

ブリッグを失い、クリッターは今後の行動について隊長のガブリエルに判断を仰ごうとする。

STL室には、アンダーワールドからログアウトしたガブリエルの姿が。ところがその目の前にあるのは、STLに横たわる自分の身体。いわば幽体離脱の状態だ。なぜかアリシアが現れ、どこかへとガブリエルを引きずりこんでいく。これ、Web版でも原作でも特に説明は無い。いわゆる死後の世界というやつか。

クリッターがSTL室に入り、こと切れているガブリエルの脈をとるも拍は無い。ヴァサゴのSTLもまた、老人のようになったヴァサゴが横たわっている。

原子炉をめぐる攻防

もう完全にやる気を無くしたクリッターだったが、目的を達成できなかった場合の事後策としてハンスにオーシャンタートルの完全破壊を促される。クリッターが出した答えは、オーシャンタートルのエンジン、つまり原子炉の暴走だった。

制御棒を上げ、その挿入機能にプラスチック爆弾を設置して潜水艇に向かうクリッターたち。決死の覚悟で原子炉格納容器へと向かう中西だが、生還の望みのない任務だ。

そこに放射線に耐えられるのかどうかよくわからない、陽動に使っていたロボットのニエモンに明かりがともり、再起動を始めるところでAパートは終わり。

Bパートは菊岡と比嘉がメインコントロールのサブインタフェースからSTLからのログアウト作業を進めるところから。比嘉に後を託して下に降りる菊岡。その去った後には血だまりが。対ブリッグ戦で防弾ベストに被弾していた菊岡だが、思いのほか重症のようだ。

比嘉が操るニエモン

原子炉のサブコントロール室に侵入する中西だったが、残っていた隊員のハンスに撃たれ、それ以上手が出せない状態に。そこにニエモンが現れ、SAO開発者にして黒幕の茅場晶彦の声で話し始める。「こんなとこさ、いたのけ」と素に戻る凛子。

盾となるニエモンの脇から菊岡がハンスを射殺。そのままニエモンは原子炉へと向かう。血のようにオイルを流しながら。あと少しのところで沈黙するも、ヒースクリフでしょ? 奇跡の一つくらい、起こしてみせてよっ! と凛子の無茶ぶりで再起動するニエモン。ナディア皇帝かよ。

潜水艇で脱出するクリッターたちは、時間になっても音沙汰がないことから爆破が失敗したことを知る。死体袋を見て、数が足りないと指摘するクリッターだったが、ブリッグとミラー隊長だけだろ?と隊員の一人が答える。ヴァサゴがどっか行きましたね… 切り倒されてログアウトできたんだろうか。

同じくニエモンも、姿を消す。原子炉エリアに入ったラース研究員、二号機が…とその姿を消したことが明らかに。

最後に比嘉が「戻ってきてくれ、アスナさん、キリトくん」とログアウト処理を進めるカットでエンディング。

ここまでキャプチャ貼る気力無し

アスナとキリトの邂逅

Cパートは第20話で度肝を抜いたアスナさんの降臨シーンの続き。アスナさんの表情にキリトが見とれるカットが入るほど、強く、優しい作画だ。本当にありがとうございました(原義)。

泣き虫さんだね、とキリトに
キリトの手を取るアスナさん

これまで大戦の間、アリスの手前もある遠慮気味だったアスナさん。本当の二人っきりになってようやく、果ての祭壇で抱きしめあう二人だった。

ちょっと控えめな描写
ユージオ…

この世界でどれだけ過ごすの?と聞くアスナに、最短でも200年、と答えるキリトさん。え、ちょっと思ってたより長い…とはならずに、キリトと一緒なら、たとえ1000年だって長くないよ、とアスナさん。

どれくらい過ごすの?
キミと一緒なら
さっ、いこう!

アンダーワールドへの飛翔

Cパートは、二人で果ての祭壇から飛び立つところで終わり。

羽を伸ばし
再生したアンダーワールドへと飛び立つ

長かったSAOアリシゼーション アンダーワールド大戦も、いよいよ終盤だ。次回はボトムアップ型AIとして初めて人類の前に姿を現すアリスが主役になるはず。現実世界におけるアリシゼーション計画が始まる。

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