SAO アリシゼーション WoU 第20話「夜空の剣」ネタバレ感想 慈愛

閃光かつ最強がアスナさんであることを示す回です

SAO アリシゼーション WoU 第20話「夜空の剣」は、キリト vs. ガブリエル戦の中で明かされる各ヒロインの想いを、言葉ではなく気合の入った作画で魅せる神回だった。こと人の想いについては、原作より情報量が多い。

ネタバレ回避のあらすじは以下。

アリスとともに、フラクトライトをイジェクトするためのコンソール《ワールド・エンド・オールター》――《果ての祭壇》へと向かうアスナ。キリトは2人がその場所へたどり着くまでの時間を稼ぐため、虚無と漆黒の化身となったガブリエルと対峙する。限界加速フェーズが始まるまでにガブリエルを倒し現実世界に戻らなければ、キリトはその後200年もの間を《アンダーワールド》で過ごすことになる。焦る気持ちを抑えながら、奇怪な姿へと変貌したガブリエルと剣を交える。

STAFF
脚本:中本宗応
絵コンテ:大塚健
演出:小原正和
総作画監督:鈴木豪
作画監督:中野繭子、古住千秋、徳岡紘平、板垣彰子、久松沙紀、中田知里、チョン・ヨンフン、世良コータ、りお、茂木眞一、鈴木豪、山本由美子
アクション作画監督:菅野芳弘

https://sao-alicization.net/story/?id=20

アバンはキリトに「おかえりなさい」と声をかけるアリスのシーンから。雨縁(アマヨリ)と滝刳(タキグリ)の天命全損を避けるために、卵の状態に返すキリトさん。アニメ版では特に説明が無いが、わずかな天命でしかない卵の状態にすることで、相対的に天命を回復させている。

久しぶりの笑顔なアリスさん

アリスに向かって果ての祭壇へと急ごうと誘うアスナさん。無制限地形操作のスキルで果ての祭壇に石の階段をかける。ログアウト目指して駆け出す二人に、キリトへの「私の前に戻ってきて」というアリスのモノローグがかぶさる形でアバンは終わり。

心意とイマジネーションで異能バトル

CM明け、菊岡の「限界加速で200年が過ぎる」という言葉を回想するキリトさん。果ての祭壇へと駆け上っていくアスナとアリスの後ろ姿を見るのは、もう会えないのかもしれない、という思いの表われか。

アンダーワールドでの皇帝ベクタ、GGOでのサトライザーこと本名、ガブリエル・ミラーさんと対峙するも、ダメージはほぼゼロ。ALOのように羽が実体化するキリトさんを前に、飛行能力を剽窃するガブリエルさんである。ガブリエルもまたフラクトライトの心意の使いこなしてきただけに、やることなすこと際限が無い。神々の戦いですな。

ガブリエルに「ジェネレート・オール・エレメント」で生成したエネルギー弾が突き刺さるも、特にダメージは無い。特殊攻撃無効を確かめたキリトさんは交戦するも、あっさり両足を斬り捨てられてしまう。

ここで名前の通りの天使、ガブリエルのような形態に変化。キリトはアンダーワールドに留まっても構わない、と考えたことを自分のエゴだと嘆くも、アンダーワールドを守ろうとしたのだと諭すユージオの幻影。キリトの根源が愛だとし、ガブリエルのそれは「恐れ」なのだと指摘する。

光輪すらできたガブリエルになぶられるキリトさん。リリース・リコレクション!、で反撃開始か?というところでCMです。

サイコフレームな夜空の剣

CM明け、青薔薇の剣でガブリエルを拘束しつつ、夜空の剣を掲げるキリトさん。これは戦場のリソースを集めようとしている…のか?

握っているのはキリト心電計ペンダント

満身創痍のシノン、リーファ、リズベット、シリカ、クライン、ティーゼ、ロニエ、セルカといった面々の祈りが続く。その中にはエレベーターの昇降係の子も!

初めてエレベーターの操作盤から離れたそうですよ

アリスは金木犀だったけど、アスナさんは星…かな。一緒に星を見るからな。この二人の願い星が夜空の剣に届いた瞬間に五体満足になり反撃体制を整えるキリトさん。

キリトへの想いを星に

憎しみ対何か、で戦うキリトさん。ここで暗黒騎士団長、ベルク―リとアドミニストレータ、カーディナルと総出演で応援が入る。ソードスキル、スターバースト・ストリーム、で十六連撃をガブリエルに叩き込む。

が、最後の十六連撃目、ガブリエルの反撃で左腕を切断され、とどめを刺しそこなった?というところでユージオのアシストが。剣技はキリトをして自身をしのぐと認めただけに、さすがのサトライザーも足止めを喰らう。その隙に、十七撃目を叩き込み、ガブリエルに引導を渡すキリトさん。

限界加速で強制切断されるVRMMO組

と、ここでタイムアップ。アンダーワールド全天に表示される最大加速のメッセージと時を同じくして、アリスはログアウト。

原作ではシノンとリーファは天命全損で限界加速前にログアウトしたとあるが、アニメ版ではSTLの回線容量の関係で切れたようにも見える。六本木のラースSTLはオーシャンタートルとの回線が細い。

ログアウトに呆然とするVRMMO組のうち、最初にアニメ版で映ったのは、リズベット…だと思う。彼女はALO組をコンバートで連れてくるという偉業を成し遂げた英雄だからな。

篠崎里香さん…ですよね?

アンダーワールドは500万倍の加速に入る。キリトは少なくとも200年をアンダーワールド内で過ごさなければならない逆エクセリヲン状態。記憶を消せるのでトップより全然マシと言えばマシである。

謎の現象で晴天になったダークテリトリー、花で満ち溢れる果ての祭壇で「ごめん」と嗚咽するキリトさん。独りぼっちか…と足を進めると、信じられない、という表情で立ち止まる。

…!?

そこになぜかアスナさんが!というところでエンディング。

キリトくん(慈愛)

前回端折ったアスナ無双をここで

ここのアスナさんは、アリシゼーションを通じて最大級の慈愛を見せる。この1カットにかかっている気配りと労力がしのばれる出来。作画もここだけオーディナル・スケール味ある。

神と信者

アスナは前回相当の原作シーンで、キリトと飛行中に抱擁するわけ。そこはアニメ版ではカットだったが、キリトさんはアスナの戦いぶりをその傷だらけの姿から想起して、無限の痛みに耐えたアスナの想いをかみしめる下りがある。アンダーワールドは実質的な現実――仮想の元の意味だが――なので、アスナの気持ちの強さがことさら強調されるシーンだ。

まあ戦時抱擁はカットするとして、そこはどうなの?と思っていたところ、今回、映像の力で完全に優勝。キリトさんはまだアンダーワールド内での歴史があるところ、アスナさんは完全にアウェイ。200年過ごすならこっち、という決断の重さ。果ての祭壇での邂逅という光景は正に神降臨。まあ、アバターは神アカウントだったのでそのままなんだが。

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