SAO アリシゼーション WoU 第2話「襲撃」ネタバレ感想 アリスとアスナ

アンダーワールドのAパートはアリス回

ソードアート・オンライン(SAO)アリシゼーションのWar of Underworld第2話「襲撃」は、密度の濃いコンテと今までにないカットの連続で新たな才能を感じさせる神回だった。この回を見てようやくブログの更新を再開しようと思ったくらいだからね。ネタバレ回避のあらすじは以下。

ダークテリトリーの軍勢がルーリッド村を襲撃した。飛竜《雨縁》に乗り、村に駆け付けるアリス。そこには、《禁忌目録》によって衛士長の命令に逆らえず、ゴブリンたちから逃げることができない村人たちがいた。戦う目的を見失っていたアリスは、自らの家族のため、キリトとユージオが守ろうとした人々のために、再び整合騎士の鎧を身にまとい、《金木犀の剣》を振るう!

脚本:中本宗応
絵コンテ:みうらたけひろ
演出:みうらたけひろ
総作画監督:鈴木 豪
作画監督:世良コータ、チョン・ヨンフン、古住千秋、今岡 大、みうらたけひろ

https://sao-alicization.net/story/?id=ep02
このカットに至るまでにもう度肝を抜かれてる

ダークテリトリーの侵攻を受けるルーリッド村に急行するアリス。キリトを置いていく焦りが感じられて良い。

アドミン戦のラストで加速倍率が1倍になった中で現実世界と通信するキリトさんだったが、現実世界のオーシャンタートルは何者かの襲撃を受けて主電源にダメージが入り、その影響でキリトさんのライトキューブにサージ電流が。現実世界で脳死状態になっていたキリトさんだが、アンダーワールド内でも廃人となってしまう。

この決意の表情
この焦燥感

空から女の子が!

ルーリッド村の上空でアマエリに待機を命じ、広場めがけてダイブするアリス。原作(Web版)だと、耳目を集める効果を期待しての空挺降下だ。整合騎士なので天命がすごい。

このシーンのコンテが神がかっている。一連のダイブをカメラの大胆な回り込みで広大に見せる一方で、広場での村人たちは地を這うものどもと言わんばかりの狭さを演出していく。

状況開始
アリスを横で舐めて
背後からの俯瞰
翼よあれば広場の灯りだ

広場で村人に死守を命じるバルボッサさん(外道)の目前に降下するアリス。こっちが襲撃かよ。

月は見えているか?
ビットレートが足りない
みんなBlu-rayを買おう
着弾しました

広場の村人たちの避難を訴えるアリスだが、財産を守りたいバルボッサが反対。セルカが養護するも、子どもがでしゃばるでない、と言い放ち、あまつさえアリスをゴブリン襲撃の黒幕だと扇動し始めるバルボッサ。アリスは罪人、魔女だと。

整合騎士として命じ始めるアリスさん。このアングルも良い

整合騎士アリス、帰還

ここでようやく「騎士」を名乗り、死守命令を撤回するアリス。バルボッサが騎士を騙るなどとなじると、ついに整合騎士の身分を明かす。

村長は整合騎士としてのアリスに跪き、村人に避難指示を出す。アリスに対しては「御身を大事に」と敬礼する。娘としてではなく、整合騎士として接するわけだ。帝国の法に従順ゆえに例外はない。この短いやりとりで親子の別れを演出できている。自分はWeb版を読んでいるので分かるが、このシーンは十分に描き切っているのではないか。

日ごろからダークテリトリーの最前線として教育が行き届いているようで、てきぱきと実行部隊が動き出す。避難開始を見届けてから、アマエリを呼ぶアリス。ドラゴンブレスでゴブリンの先鋒を一閃させる。

荷電粒子砲だ。このシーンもすごい。ドラゴンスピリット

機先を制した上で、ゴブリンと剣を交え始めるアリス。なんというか、割と冗長な原作からアニメに必要なところ「だけ」をつないでいく。密度が濃い。展開が早いのに、いやむしろ早いからこそ濃い。

眼帯を捨て、リソースを使い右目を修復。金木犀の剣を「エンハンス・アーマメント!」と振るい、ゴブリンに全体攻撃を掛ける。対軍宝具ですね。

開眼。惚れる
本当にかっこいい。何がかっこいいって剣とアリスを一体化して演出している

潰走するゴブリンに、人界の壁となることを宣言するアリス。この後に村を修復するシーンが入り、壁を直しているカットが入る。アリスの孤独が解消されつつある演出だ。本当に細かい。無駄なシーンはここまでゼロだ。YU-NO、この回の演出で作り直してほしい…

さよならルーリッド村。この表情、尊い

ここまででAパート。そう。1回じゃなくてまだ前半なの。

現実編のBパートはアスナ回

Bパートは現代編で、オーシャン・タートルへの第一撃に成功したガブリエル一行が、もぬけの殻のメインコントロールルームで次の一手を話し合うシーンから始まる。と思いきや、そのシーンはCM前に入ってるわけ。このコンテを切るためにギリギリまで密度を高めてAパートを駆け抜けたように思える。

さすが閃光

そしてCM明けから、サブコントロールルームで菊岡に詰め寄る正妻ことアスナさん登場。これも意味がある。アリシゼーションにおいて側室はアリスだ。Aパートはアリス、Bパートはアスナ。

STLルームのキリトさんを見やるアスナさん

サブコントロールで、被害状況を整理する菊岡。目的が破壊ではないことを見抜いた上で、敵の背後関係を考察する。敵の正体は、プロジェクト・アリシゼーションの存在を知り、アリスの奪取が目的の欧米勢力、と比嘉は喝破する。

ここで結局、アンダーワールド内のバーチャルコンソールにアクセス可能なキリトさんに望みをつなぐ流れに。ひたすら会話シーンが続く。キリトさんがセルフイメージを自ら破壊したこと、不落とライト自体は大きく傷ついてはいないこと。

そしてアスナもまた決意する

アスナさんはキリトさんの傍らで、もう一つのSTLを見つめる。

慈愛

正妻の証である指輪をキーアイテムにBパート終了。アリスとアスナ、二人の決意を描く回だったわけね。構造がある。構造があるぞこの回は!!

しかも明確な構造の後ろ盾があるので、表情も動きも血が通っている。このクオリティでYU-NOをもう一度リメイクしてもらえないかね…

次回は「最終負荷実験」

そしてエンディング後に、メインコンソールに映る「ALICE」の文字を見て軽く笑うガブリエルのカットを入れて終わる。次回は「最終負荷実験」。いよいよ大戦が始まる。

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