ソードアート・オンライン アリシゼーション 第19話「右目の封印」感想

アドミニストレータが色々な意味で神、な回

ソードアート・オンライン アリシゼーション(SAO) 第19話「右目の封印」は、前半がキリトとアリス、後半がユージオとアドミニストレータの組み合わせで送る突破回。おそらく後半に作画リソースをつぎ込んだ回と思われる。ネタバレ回避のあらすじは以下。

キリトがふとした会話の中で口にしたセルカという名前。それを聞いたアリスの様子が一変する。その様子を見たキリトは、整合騎士の真実を彼女に告げる。しかし、キリトから語られる言葉を受け入れることができないアリスは激しく動揺する。そのころ、ベルクーリとの死闘の最中に意識を失ったユージオは、元老長・チュデルキンの手によって最上階へと連行されていた。そこでユージオを待っていたのは……。

ソードアート・オンライン アリシゼーション 第19話「右目の封印」

脚本:木澤行人
絵コンテ・演出:石川俊介
総作画監督:山本由美子
作画監督:チョン・ヨンフン、秋月 彩、三股浩史、木村行隆、河村涼子、北條直明

https://sao-alicization.net/story/19.html

今回もセントラル・カセドラルの突堤で語るキリトさんとアリスのシーンでスタート。前回の総集編も踏まえ、アリスの記憶が改ざんされているという真実を話すキリトさん。肝になるのは妹のセルカの話だ。かなりもったいつけたアバンで、オープニングに移る。

ちなみにこの回からオープニングの映像が変わっている。セントラル・カセドラル戦を振り返るようなオープニングで「転」を感じさせる。もっともオープニングで万策尽きたのか、この後のキリトとアリスの会話シーンは映像の使い回しが目立つ。

叛意を示すアリス、上位干渉のコード871

「ダークテリトリーの軍勢の侵攻を食い止められると本気で信じているのか?」とキリトさんに問われ、考え込むアリス。ベルクーリと共にチュデルキンに同じ疑問をぶつけた光景が頭をよぎる。数万のダークテリトリー軍に敵う戦力ではないのに、はぐらかされてしまっていた。

ここでガーゴイルダークテリトリーの飛行戦力である「ミニオン」がセントラル・カセドラル外壁の途中にあったことを思い出すアリス。Web版ではドローンと呼んでいた無人兵器だ。アドミニストレータへの盲信はもはや無い。キリトの言葉を信じかけ、セルカにまた会えるか、と問う。毎晩セルカの名前を呼んだ記憶が蘇るアリス。

記憶への渇望を隠さないアリスに「記憶が蘇るが今のアリスの記憶が失われ、元のアリス・ツーベルクに戻る」と伝えるキリトさん。そう聞かされたアリスは、

「この体に本来のアリスの人格を復元する前に、私をルーリッドの村に連れて行ってくれませんか?」

とキリトにデレる。

完全にデレた
だが整合騎士だ

「アリス・シンセシス・サーティは、整合騎士の使命を捨て 」と声を発した瞬間に、目に映るコード871。「SYSTEM ALERT CODE:871」と要はアンダーワールドを構成するプログラムが出している警告ですな。これもアドミニストレータの仕掛けかといぶかるアリスに、いやアドミニストレータ(管理者)より上位の存在である人間…とは言わず、神に相当する存在がいることを伝え、おそらくその仕業だと教えるキリトさん。

「私は人形ではない。私にも意思はあるのです!」と絶叫するアリス。右目の封印は解け、抱擁というには余りも強く互いに抱きしめた状態で、整合騎士への叛意を宣言する。これでアリスはA.L.I.C.E.プロジェクトが目指す汎用ボトムアップ型AIに進化した。

アドミニストレータの精神汚染を受けるユージオ

CM明け、母親との回想シーンに耽溺するユージオさん。手を血に濡らしたシーンで目を覚ますと、天蓋の中で眠るアドミニストレータを見つける。アリスの記憶を取り戻すべく残してきた、カーディナル印の短剣をアドミニストレータに突き立てるか迷うユージオを横目に目を覚ますアドミニストレータ。

ここからアドミニストレータの精神攻撃。

この1枚絵に全精力が注がれている感がすごい

「かわいそうな子」「その愛はあなたの兄弟に分け与えた余りものだったんでしょう」

さらに10話の回想シーン、ティーゼを盾にユージオを責めるアドミニストレータさん。自分が大切にしていたものを汚されたから人を斬ろうとしたのでしょう?と痛いところを突く。

止めは「アリスはあなただけを愛しているのかしら」


ここで子供時代の回想シーン。アリスがキリトと楽しそうに遊ぶさまを、本当の記憶として見せる。

「私の愛を、あなただけに、全部あげるわ」

あの紐を解き、髪で大事なところが隠れている状態でユージオを篭絡するフィーナ…じゃなかったアドミニストレータさん。ユージオの脳内でティーゼとアリス、キリトさんが否定する言葉をかけてくれるも、 プログラムコードのような防壁をおそらくアドミニストレータさんがユージオの周囲に展開してブロック。

「欲しいのねユージオ。悲しいことを何もかも忘れて、私の愛を貪り尽くしたいんでしょ? でもまた駄目よ。言ったでしょ。まず、あなたが愛をくれなきゃね」

促されるままに、ユージオは訥々とコマンドを詠唱。

「システムコール。リムーブ・コアプロテクション」

はい堕ちた

次回でユージオ vs. キリト and アリス勃発か

次回は「シンセサイズ」。ユージオがシンセサイズの秘儀を受け、整合騎士となる展開のようだ。Web版だとアドミニストレータへのヘイト値を上げまくる胸糞エピソードがくるころなのだが、小説版は違うのかね。

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