相棒15 第10話 元日スペシャル「帰還」 感想

色々な意味で攻めたシナリオだった。 良い、と思ったのは薬物とコミュニティ、信仰、正義の暴力という旬のネタをとにかく並べて見せたこと。運びのアラを物量で覆い、シーンを成り立たせる思い切りだ。 残念なのは、犯人にシーズン4の村木ほどの知性を感じなかったことだ。システム構築の悦びに目覚めた者が、犯罪をシステムとして成立させる。その枠組みは力強く面白いが、カミングアウトしてから急に幼児性が増す。それを含めてシステムなのだ、というメタ展開があれば凄みを持たせることができただろう。

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