この世の果てで恋を唄う少女YU-NO 第22話 「採掘場からの脱出」ネタバレ感想

アニメ

この世の果てで恋を唄う少女YU-NOアニメ版、第22話は一面の砂漠とガーゼルの塔、そして強制労働という絶望からの脱出を描く回。原作から離れた展開になった途端に面白くなるのつらい。

原作に沿わない展開が奏功

前回の21話では、レジスタンスのリーダーだった赤毛の女性アマンダとその仲間達と出会い、脱出に向けた布石を打っていった。

22話はアマンダの拷問シーンから。悪態をつくアマンダの右目を潰すバズク。一方たくやは脱走者がまたガーゼルの塔の鉄槌を受ける様に絶叫する。兵士の制止を振り切って止めようとするも、間に合わない。

当然のように懲罰房行きになるたくや。両手を縛られたままのアマンダと再会する。

このまなざし、覚えておこう

「俺にも外に家族がいるんだ」「みんなそうさ」。絶望の中で愚痴をこぼし合う囚人達。これまでとは打って変わって話の運びが丁寧だ。

脱出の計画を練るたくや達。デオによると、儀式に使う巫女の棺を運び出すとき、その移動のためにガーゼルの塔を停止させるらしい。攻撃の瞬間を狙うという、バリアー突破の定番ですな。

再始動するであろうガーゼルの塔への対策として、剣を刺すと自滅する、という弱点を披露するたくや。いやいやいやそんなことで壊れないでしょと突っ込まれるも、現代編で実際にぶっ壊しているので強気である。

そんな話をしていると、「俺たちも仲間に入れてくれないか」「外にいる家族のために」と囚人達が脱走への協力を申し出てきた。たくやは犠牲が出る見通しを囚人達に説き、それでも良いならとレジスタンスへの参加を受け入れる。

アマンダのまなざし

バズクに呼び出されるたくや。なぜか7話で出たタペストリーを見せられる。「このために呼んだのか?」とかわすと、バズクからアマンダの口を割らせる役を打診される。

成功報酬はユーノとの邂逅。役を引き受ける条件として、アマンダの姉であるアイリアの剣をバズクから受け取る。唯一の肉親の形見、ということで、納得するバズク。

「今日の夜、アマンダと話したい」と番兵に持ちかけると、職務に忠実な彼はバズクに可否を聞きに行く。たくやに任務を与えたバズクは、いらだたしげに番兵を退ける。

目力つよい

反乱を起こす囚人達。兵士を人質に取るものの、バズクはガーゼルの塔を起動させて味方ごと殲滅させようとする。

トラックボールっぽいのが満点

バズクの操作で雷を放ちまくるガーゼルの塔。囚人達はもちろん、兵士達も含めて総崩れになる。

ガーゼルの塔に向かうたくやとアマンダ。制御室に侵入すると、入り口の陰に潜伏していたバズクがアマンダを電磁警棒で気絶させ、人質に取る。有能だ。

たくやにガーゼルの塔による囚人達の制圧を命じるバズク。アイリアの剣を刺した向かいの塔は、自らの雷で自壊する。

魔神柱ではない

バズク側の塔では、バズクとたくやの一騎打ちが始まる。身をかわすたくやに突っ込んだ勢いで、制御盤に電磁警棒を突き立ててしまう。残念。武力は47くらいだった。

逆上したバズクは、勢い余って塔から転落。いくつかの天幕に引っかかって助かるも、最終的に巫女の棺にすっぽりはまり、蓋まで閉まるピタゴラスイッチの犠牲に。明るく絶望的な最後を迎えております。

倒壊しそうなガーゼルの塔。絶体絶命の時に「たくやぁっー!!」とクンクンが飛来する。

クンクンによって帝都が視界に入るところまで近づいたたくやとアマンダ。二人をぶら下げて長時間飛んだせいか、クンクンは力尽きようとしていた。

「あなたと一緒になりたい」

ノガルドであるクンクンがそう望む融合は、女性としてではなく、食用としてのそれ。かつて18禁であったYU-NOが躊躇無く提示してきた、タブーのひとつだ。

デラ=グラント人であるアマンダは、ノガルドをペットにしたたくやに驚きつつ、真剣なまなざしでナイフを差し出す。呆然とするたくやとアマンダを砂煙が覆ったところで今話はエンド。

良かったのはアニメ(リメイク?)オリジナル要素

いやー、この話運びで18話辺りから進んできていたなら、確実に佳作に手が届いていた。

ここにきて脚本がとても丁寧だ。親切過ぎると鼻につくのだが、物語が自らの力で転がり始めた感がある。アニメ版YU-NO、なぜこの丁寧さを貫けなかったのか…

と、ここまで書いて気がついたけど、収容所編はアニメオリジナルの要素が多い。原作の呪縛から離れた方がアニメとして質の高いものになっている。やはり原作が名作であるほど、原作厨が怒るくらいの枝葉の刈り取りが必要なのだろう。古典になってしまえばまたやり方も変わってくるのだろうが。

原作だとバズクに直射日光の当たる独房に入れられ、アマンダと合流。地震がひどくなる一方のデラ=グラントによって倒壊しそうになる中でクンクンに助けられる。日中の高温と夜間の低温の描写は鬼気迫るものがあったが、22話を見終えた時点での感想は「アニメの話運びも悪くない」だ。

また、今話は収容所の静と動、夜の反乱と、デラ=グラントの乾いた感じがよく出ていた回でもあった。背景のスタッフはあまり変わっていないが、色彩指定・仕上検査補佐なるスタッフが増えていた。

神は細部に宿る

23話は「悪魔の支配する採掘場」

第23話は「風の吹く帝都」。ついに帝都にたどり着く。ここまで何年経ったのかもう忘れた…

次回はあの人やあの人との再会を描くはず。あと2~3話くらいしかないけど、終わるのかこれ。

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