ソードアート・オンライン アリシゼーション 第16話「金木犀の騎士」感想 ツンアリス極まる

重い剣戟で高潔さを示すアリス回

ソードアート・オンライン アリシゼーション(SAO) 第16話「金木犀の騎士」は、その名の通り整合騎士ナンバー2のアリスのツンを強調しきる準備回。いつデレるのか期待が高まる。ネタバレ回避のあらすじは以下。

キリトは満身創痍の中、《武装完全支配術》をどうにか発動し、整合騎士ファナティオとの戦いは決着を迎える。再び《セントラル・カセドラル》の最上階を目指すキリトとユージオは、奇妙な昇降機の前にたどり着く。《昇降係》の少女の案内によって80階《雲上庭園》まで足を踏み入れた2人の前に現れたのは、ユージオが追い求める少女であり、神器《金木犀の剣》を持つ整合騎士アリス・シンセシス・サーティだった。

ソードアート・オンライン アリシゼーション 第16話「金木犀の騎士」

脚本:中本宗応
絵コンテ:松本顕吾
演出:傳 沙織
総作画監督:鈴木 豪
作画監督:桃沢カレン、山本真夕子、神本兼利

https://sao-alicization.net/story/16.html

前回の「エンハンス・アーマメント!」の続きで、武装完全支配術を発動するキリトさんからスタート。ギガスシダーから切り出した夜空の剣で、ファナティオをあっさり撃破。その代償で気を失ったキリトさんに天命を分け与えるユージオ。

ファナティオさんに憎しみではなく、人として戦ったから勝てた…とからしい理由を付けるキリトさん。腹部に大穴の空いたファナティオを助けようとするも、出血が止まらない。放送コードの問題でほぼ台詞で説明です。深紅の絨毯への出血なので整合性は取れている。地上波は辛いね。

血が広がる描写が無いので、見ている側はなぜ焦っているのか分からない

蘇生の切り札としてカーディナルと接続する短剣を持ち出すキリトさん。カーディナルさんは半ば呆れながらファナティオを引き取って去る

NPCがいないアンダーワールド

先を急ぐキリトさんを待ち受けていたのは、昇降盤ことエレベーターを操る少女。「システムコール、ジェネレート・エアリアル・エレメント。バースト・エレメント」の神聖術でゆっくりと上昇する。アニメでどう表現するか期待していたが、動作原理の説明は無し。あれ、エアリアル・エレメント、すなわち気体を下に穴が空いた円筒容器内でバースト=破裂させて下向きの風を出すというロケットエンジンのような仕組み。

Web版でかなり高位の神聖術とキリトさんが驚くが、アニメ版は興味津々ふーん程度だった。職歴107年の技である。

昇降係としか呼ばれない名無しの少女。公理教会のくびきからもし解放されたら、「あの空を…自由に飛んでみたい…」らしい。アンダーワールド人の魂の寿命を考えれば、残された時間は少ない。

まだ夢を見る力は残っている

アドミニストレータのフラクトライト持ち、肉体を除けば人と同じ存在に対する仕打ちの酷さを印象付ける昇降係さん。この後、さらにヘイトを集める所業が待っているので、アニメ組は刮目して待て。

アリスと再戦

ここでBパート。エレベーターで到達可能な最上階、雲上庭園にたどり着く。木漏れ日の中に佇むアリスと再会。さてどこまでやるか。

ちょ、ちょーとまって!!!今ユージオが何か言ったから静かにして!!
まずはツンから

アリスの武装は金木犀の剣。既に武装完全支配術の発動状態で、一振りでなぎ倒されるキリトとユージオ。初撃は手加減したとはいえ、短剣を使わんがために抜刀せず仕掛けたのが癇に障ったようだ。

ツンのまま金木犀の剣の由来を語るアリスさん。気だるさと怒気の区別がつきにくい。なんでもセントラル・カセドラルが立つこの場所は、アンダーワールド創世の地だったとのこと。その中心にあったの金木犀の樹で、根拠がいまいち弱いような気がするもキリトさんは破壊不能オブジェクトから作られたらしいと見抜く。

ここでの剣戟は重い。キリトさんがアリスを組み伏せ、ユージオが青薔薇の剣で凍結。カーディナルの短剣を持ち出すも、金木犀の剣でまもなく解凍。キリトとアリスが互いの武器の支配を取り戻そうとする。

ここでなぜかセントラル・カセドラルの外壁をぶち壊すキリトさん。アリスともども姿が消えたところで、あっという間に外壁の自動修復が始まる。キリトとアリスの名を呼ぶユージオで16話は終わり。

武装完全支配術の重畳でバグるセントラル・カセドラル

舞台は壁外

爆発しました

なんで壁が壊れたの…?ともやもやしたままエンドロールに突入するはずのアニメ初見組。その謎解きは次回に。

次回は「休戦協定」、ついにデレるか

消えたキリト&アリスさん、高所落下で天命全損とはならず、休戦して職場復帰を目指します。

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