相棒14 元日スペシャル「英雄~罪深き者たち」 感想
爆破事件。赤いカナリア。船上。パーティ。政治家。暴走。どこかで見たモチーフが形を変えて提示され、これまで不死身だった者どもが退場する。これは過去との決別だ。新しい相棒のスタートだ。
強い政治家を目にする場が増えた今、片山雛子へのジレンマに怯えることはない。あんな政治家がいたら…いいのに。悪いのに。鳳雛となるべく身を引くラストシーンは、不屈さというよりは単なる強がりだ。もう望まれない。
相棒は良いドラマが常にそうであるように、一貫して時代に寄り添ってきた。警察庁vs.警視庁。警察vs.自衛隊。政治vs.行政。ダークナイトがその頂点だった。巨大な敵はもういない。英雄は去った。今シーズンの敵は、信仰を軸に組み立てられるだろう。
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