ある朝、オフィス街でリクガメを見掛けた右京(水谷豊)が、後をついていくと、公園のテントで血を流して意識を失ったホームレス男性(山中崇)を発見。彼のペットと思われるカメを保護した右京は、亘(反町隆史)とともに襲撃事件の背景を調べ始める。手掛かりは、テントにあった新聞。調べると、新聞は水曜日に発行されたものばかりで、そこには男性が『詠み人知らず』という筆名で投稿した短歌が、何度も掲載されていたことが分かる。さらに、その作風から、同じ人物がかつて、『うさぎ』という筆名を使っていたことも判明。右京たちは、ホームレス男性が、2年前に失踪した鮫島という国土交通省港湾局の官僚であることを突き止める。国交省に問い合わせると、鮫島の同期で人事課長という要職にある杉原(松田賢二)が対応。さらに、鮫島の同期で現在は総務課長を務める谷川(関幸治)からも事情を聞くが、いずれも冷淡に応じるばかり。そんな中、鮫島が意識を取り戻すが、襲われたときの記憶を失っていて……!?
事件の謎を解く鍵は“カメ”と“短歌”!? 背景には官僚が絡んだ2年前の談合疑惑が… 特命係が埋もれかけた日本の闇と対峙する!ゲスト:山中崇 関幸治 松田賢二
官僚はウサギかカメか
脚本は相棒15の17話「ラストワーク」の印象が強い森下直氏。監督は安心の橋本一氏。カメを軸に軽妙なタッチで話を進め、ラストワークと同様に、最後に少しだけ受け手の感情を煽って終わる。
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