モーターを調べてみる
今度の爆音はクリナップのレンジフード「RH-75HD」のモーター。 風切り音以外の何かがうるさい。 洗濯機のようにモーターユニットを丸ごと換えられれば楽なのだが…と思い、まずはモーターの型番を確認する。
モーターユニットごと交換できると楽なのだが…
型番 UF4T-41CP-C が分かっても、部品で買えない。同仕様のものを見つけようとしたが、うまくいかなかった。レンジフードごと買うのは可能だが、いかんせん無駄すぎる。 レンジフードのモーターは入手性がよろしくない。
先人の対策を検索すると、ベアリングの交換でしのげるらしい。 ならば小手先、ベアリングの交換だ!
工具を入手
ベアリングの交換でハマるのは、圧入してあるベアリングをいかに外すか。安全に引き抜くにはベアリングプーラー、ないしはギアプーラーが必要になる。そこでAmazonで良さげなものを物色して購入する。
ところがこのプーラー、爪が大きすぎてベアリングと回転子の間に入らない。結局、ペンチとスパナをてこにして外した。どうせ壊れているものを外すので、支点になる部分が欠けたり曲がったりしなければよい。
さて外すのは簡単だが、入れるのは大変だ。モーターの軸にベアリングを打ち込む際に、ベアリング全体に均一に負荷をかける冶具が必要になる。
ネットの使用例で多いのは塩ビのパイプ。ただベアリングの内枠と外枠の両方を同時に押さないとボールの破損につながる。ベアリングの潤滑剤を封じてあるシーリングのカバーに打ち込むのはもってのほかだ。なので砂や鉄球の重みで圧力をかけるショックレスハンマーも買っておく。
ベアリングを入手
UF4T-41CP-C に付いていたベアリングの型番を確認すると、元から付いているのはNSKの6201ZZだった。先達の皆さんが6200ZZなので、危うく先走って買ってしまうところだった。基本をおろそかにせず、実際に型番を確認してから買おう。
新品のベアリングは、外したベアリングを冶具にしてショックレスハンマーで優しく大胆に打ち込むとすんなり入った。本当は専用器具による圧入が望ましい。ボールベアリングは外側と内側をボールで支える構造なので、どちらかに力が偏って加わるとあっという間に傷がつく。
ベアリングを付けた後にモーターを回してみて、ちょっとでも異音がすればそのベアリングはもう死んでいる。手回しでしばらく回り続けないならもうダメ。なるべく交換用ベアリングの予備を買っておきたい。圧入に失敗した際の絶望感が減るだろう。
コメント
初めまして。
お世話になります。
uf4t-41cp-c の修理をしようとしていますが、ご記憶の範囲内で教えて頂ければと思いご連絡させていただきました。
ハウジングのカシメ部分の爪を外す/元に戻す良い方法があればご教示ください。
内部にヒューズの存在はございましたでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
記憶が定かではありませんが、カシメ部分はペンチでこじ開けた気がします。マイナスドライバーでペンチの引っかかりを作った後かもしれません。
戻すときは完全には締めこまず、軽く入った状態で良しとしました。ねじ止めで止まる要素がほとんどと判断しました。
ヒューズはモーター内には無かったと思います。制御基板側にあるはずです。ここはアクセスするのにフードの分解が必要そうだったので、いじっていません。