無職転生 第8話「ターニングポイント1」ネタバレ感想 第一部~完~

無職転生が人気だった理由が分かる回

無職転生の第8話「ターニングポイント1」では、転生して真っ当(前世比)に生きるルディの日常が終わる。今後の物語をドライブする重要人物が次々と世界の異変に気づき、行動し始める。あっという間に展開する話を、練られた脚本と相変わらずの神作画で一気に描いた、ひとつめの「最終回」だ。

ネタバレ回避のあらすじは以下。

ルーデウスがボレアス家に来て3年が経ち、エリスたちはルーデウスの10歳の誕生日を祝うためにこっそりとパーティーの準備を進めていた。ルーデウスはエリスたちのサプライズに気づきながらも知らないふり。そんな穏やかな日々に、ルーデウスは幸せを感じていた。そして誕生日当日、ルーデウスの自室には意外な人物の姿が…!?

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終盤の驚愕を加速する、日常描写と赤い珠

アバンはいきなり怪しい毛から。成長したルディは10歳。エリスの訓練は相変わらず躍動感がある。こちらは12歳だ。そしてロアの上空に浮かぶ赤い玉(珠?球?)が段々大きくなってきている…とルディが思うところでオープニングに突入だ。

冒頭からアクションが凄い

で、そのオープニングは、雨の降るロアの街をじっくりと、ゆっくりと見せる静かなもの。ルディはまだ技術力が十分でないごつごつとした窓ガラス越しにそれを見る。

ロアの街を眺めるルディ。Oh…

ここ、先の展開を知っているとややこみ上げるものがある。かけがえのないものを端的に描いた神オープニングなのだが、まだ静かなものだ。

ギレーヌのしっぽ

Aパートは荷車を押すエリスを見やるルディのシーンから。厨房の様子を覗くと、さっきの荷物はどうやらルーデウスの10歳の誕生日を祝うためのごちそうの材料のようだ。

場面変わってギレーヌとルディの雑談シーン。ルディは2年で三つの言語を理解したという。魔神語、獣神語、そして闘神語だ。そんな会話をややぎこちなく進めるギレーヌ。その役回りが、ルディには内緒の誕生パーティの準備が終わるまでの足止めと気づくルディだった。

ギレーヌと向かい合うシーンは良い

ギレーヌが部屋から出ていけない事情を察したルディは、ギレーヌフィギュアの尻尾の制作の参考にと、尻尾を見せてとギレーヌに頼んでみる。あっさりと尻を見せるギレーヌに、筋骨隆々とした臀部を触ってみるルディ。完全にそれ以上いけない、なシーンに、メイドがルディを呼びに来てドアを開ける。

この世界、ノックの習慣は無いのか?と思って原作を読み返したらメイドに見られるオチはなかった。まあ、この方が面白い。

ルディ10歳の誕生会

そして始まった誕生会。やや演技も入りつつ感激の涙を見せると、サウロスは号泣して「ノトスと戦争じゃ~」と叫び、なぜか感極まったヒルダはいきなりルディをだきし抱くと、エリスに向かって「結婚しなさい!」と言い放つ。両者とも召使いにひきずられ強制退場である。

さっきのギレーヌのくだりといい、今回はギャグの比率を上げてきているな、という印象をこの時点で受ける。意図は分かる。

気を取り直したエリスから、ルディに何かプレゼントがあるらしい。プレゼントは杖、その名もアクアハーティア(傲慢なる水竜王)。バカでかい魔石が付いていて、原作によるとルディの見積りは金貨100枚超。アスラ金貨1枚が10万円ほどなので、1000万円!?貴族とはいえそれはもう高い。

このワクワク顔である

宴の後、寝入るエリスを抱いて寝室に向かうギレーヌ。ルディと二人きりになったフィリップは、ヒルダがルディを嫌っていた理由を話し始める。

実はエリスには兄弟がいるものの、男子はアスラ王国王都の当主の家で育てられているとのこと。そこに男子であるルディが我が物顔で屋敷を歩いていることに、ヒルダは我慢がならないのだと。

ノトス家の当主はパウロの弟だ。その子であるルーデウスがボレアス家の庇護下にあるというのは、ノトスとボレアスの両家の火種になる。ノトスに対する敵意として受け取られるからだ。

フィリップは酒で口が滑ったか、エリスと結婚してボレアスを乗っ取らないか、とルディに声をかける。エリスをベッドに縛り付けておこう、とい提案を聞かなかったことにするルディだった。

添い寝のエリス

Bパートは、ルディの部屋にパジャマというか、下着でベッドに座るエリスの姿から。ルディが寂しがっているのかと思い、添い寝に来たらしい。

抑え気味のシーンじゃないとキャプできんよこれ

原作だと赤いネグリジェで、ルディはヒルダの差し金かと疑う。赤い髪に赤いネグリジェでは映えないので、白い方が良い。エリスは基本、真面目なのだ。

エッチなことをしてしまうかもしれませんよ、というルディに、ちょっとぐらいならいいわよ、と言うエリス。ちょっとだけ、の一線を踏み越えようとした時に、ちょっとだけって言ったじゃない!!とエリスがビンタ、キック、さらにストンピング。

さすがに反省していると、部屋をのぞき込んでくるエリスの姿が。

許した

今日は特別な日だから許してあげる、だけどあと5年、成人するまで我慢しなさい!、と言い放って戻っていくエリス。可愛すぎるのでは?

特別な日でよかった~と安堵するルディ。でも5年後?ということで年季明けとなり、シルフィを思い出して悶絶する。

ブエナの日常

場面変わって故郷のブエナの村。パウロは森でなぜか増えている魔物を狩っている。ゼニスはリーリャと子育ての最中だ。ゼニスの子ノルン、リーリャの子アイシャ、そしてヒロイン2であるところのシルフィの姿もある。

さすがのヒロイン1である

シルフィの声が成長しているのが凄い。おどおどしたところがすっかりなくなっている。これを見越して震え声演技を続けていたのか。地味に凄いのでは?

正直、原作のシルフィはあまり好きになれなくて、エリスの肩を持ちたくなる。ところがアニメ版のシルフィは、その成長の度合いが愛おしくなるんだよね。これぞ声優力。さすがのCV:茅野愛衣。

そんなシルフィを見ながら、ノルンにスペルド族の話をするゼニス。スペルド族の話はね。ここでしておくよね。

世界の異変に気づくロキシー、龍神、魔界大帝、甲龍王

シーローン王国で家庭教師中のロキシー(ヒロイン1)は、アスラ王国の空に目をやる。その空に魔力の暴走を感じ、「まさか、ルーデウスが」と声を漏らす。無詠唱と膨大な魔力を持つ彼なら、というところか。

ここでいきなり、どこかの山脈に場面転換。レッドドラゴンのブレスを蒸散させ、にらみつけて追いやる男の姿が。ドラゴンの眼と同じ瞳をしている男だ。「魔力が集まっていく、なんだ?、どこで狂った? まあいい、行ってみれば分かることだ」と。

ドラゴンと同じ眼をした男は「龍神オルステッド」。声を聞くだけで分かるが重要人物だ。この後しばらく出てこない上に、ルディと会ったときはまた大きなターニングポイントとなる。

次は、魔眼で異変を見る、魔界大帝キシリカ・キシリスと名乗る幼女。魔術の主は誰かと目を凝らしても、見通せない。「ならば、直接会いにいってやるぞ!」と言い、皆の衆、続けーッ!と高らかに笑い、どこかへ歩いていく。ちなみに独りである。

さらに空中城塞の主である甲龍王ペルギウスは「アルマンフィ!」と側近を呼び、異変の調査を命じる。

原作では、加えて剣神ガル・ファリオンが空の異変に気づく。ただすぐに稽古に戻り、そのことは忘れた、という程度なのでカット。

大きいのは、ブエナ村のパウロやゼニス、シルフィなどの様子を描くシーンは原作には無い点だろう。彼らはしばらく出てこない。ルディ10歳時の様子を、失われる日常を、渾身の作画と演技で強調する。今回、一番制作陣の気合を感じたのがブエナ村のカットだったように思う。

異変の震源に立つルディ、エリス、ギレーヌ

プレゼントの杖を屋外で試すルディたちのシーンで、特殊エンディングに突入。水聖級魔法のキュムロニンバスを発動しようとすると、あの赤い玉の周囲が怪しく光り始める。

ギレーヌが眼帯を外して魔眼で見ると「凄い魔力だ」と空の渦の正体を喝破する。キシリカも魔眼持ち、というか魔眼工場だが、原作では召喚光だと明かしていた。

ルディたちが混乱していると、ギレーヌはいきなり「伏せろっ!」と言うなり目に見えない誰かと剣を交わし始める。相手は光輝のアルマンフィ、さっきペルギウスに調査を命じられた人物だ。

ギレーヌはアルマンフィに、ルーデウスがこの異変の原因ではないと釈明する。剣神ガル・ファリオンから下賜された剣を見せ、剣神とドルディアの名誉にかけて誓う。

ギレーヌがアルマンフィの相手をしている最中、空にさらなる異変が起こる。爆縮したかのような赤い玉が天地を貫く白い光となり、そのまま周囲に広がっていく。エリスとルディを助けようとするギレーヌを飲み込み、倒れこんだエリスをかばうルディもまた光に包まれる。

作中も観る側も全員呆然としたまま、いつものタイトルコール「ターニングポイント1」

虚脱

アニメ組は知らない方がいい超絶ネタバレ:赤い珠の正体とは?

爆発したかのような赤い珠は、時空の裂け目が膨れ上がったものだ。この裂け目から、後に重要人物となるナナホシ、2話の冒頭でチラッと出てきた女子高生の七星静香が送り込まれる。

ルディが前世でトラックの激突からかばおうとした人物だ。ルディの転生から10年を経て、この世界に転移、というか召喚される。

召喚には莫大な魔力を要するため、その代償として起こったのが今回の爆発だ。この時点では明かされないが、ハガレンでおなじみの等価交換に近い法則で、ロアの街を含むフィットア領全体が消失している。無機物から消えるようで、人は世界中に転移したようだ。

ナナホシはこの後、次回以降のルディの道中でもう一つのターニングポイントを作り出す。原作での題は「ターニングポイント2」だ。

ちなみに召喚した主が登場するのは、物語の最後の最後、エピローグに入ってから。ある未来を改変するために、再生の神子(みこ)ことリリアの願いが引き起こした災害である。リリアですよリリア。イースか。

ナナホシの召喚は、七星静香の恋人である篠原秋人の召喚とその存命のために必要な事象である。そう、無職転生のアニメスタジオはシュタインズ・ゲートのアニメ版制作会社の流れをくむだけあって、無職転生とはループものでもある。

次回は「邂逅」

このクリフハンガーっぷり。分かっていても背筋がゾクゾクした。というか書いている今もゾクゾクする。

次回は「邂逅」。なるほどやはり「ターニングポイント2」があるのか。相当先だが、それも良いので辛抱強く視聴してほしい。まあ今回の展開で、アニメ組は少なくとも次回は見たくなるはず、と信じている。

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