残念ながら,映画はかなりのへなちょこさんになっていた。
これからややネタバレがあるので,ご注意を。
この脚本,ビートたけし演ずるところの「キタノ」が話の中心になっている。
原作では単なる極悪キャラだった坂持とは,違う。
教育崩壊の犠牲者として描かれている。
そう,映画の脚本は「BR法」が教育改革の一環という設定になっている。
原作で三村が言うところの「成功した社会主義」による全体国家が
データ収集のために実施する単なるプログラムに過ぎない,という設定では無い。
どちらに説得力があるかはともかく,これはおかしい。
何故か?
最後に,原作と同じく秋也と典子は,走る。
ただ,走る。
別に国家に復讐することを誓うでもなく。
細かいことを言えば,桐山と川田がプログラム開始後の転校生,という設定も安直だ。
何せ他人なのだから,いきなり殺しまくっても観ている方は違和感がないにせよ。
ちょっと出かけるので,この辺で。
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