SAO アリシゼーション WoU 第11話「非情の選択」ネタバレ感想 そして大戦へ

アンダーワールド大戦の伏線回収

ソードアート・オンライン(SAO)アリシゼーションのWar of Underworld第11話「非情の選択」は、時間倍率が現実世界と同じになったアンダーワールドに、リアルワールドからの参戦へと至る道を描く回だ。特殊エンディングでのリズの説得は見物だ。ネタバレ回避のあらすじは以下。

アスナが《地形操作》で作り出した底なしの峡谷。
人界軍が待つ向こう岸にわたるべく、荒縄を橋代わりにして向かおうとする暗黒騎士と拳闘士たち。
これを好機と見たベルクーリは遊撃隊を率いて出撃する。
一方、現実世界のラース内部では、ガブリエル率いる米工作隊の一人・クリッターによって、奇妙な新規VRMMOの時限βテストが告知され……。

STAFF
脚本:中本 宗応
絵コンテ:川村賢一
演出:山田 晃
総作画監督:鈴木 豪
作画監督:世良コータ、古住千秋、チョン・ヨンフン、徳岡紘平、宗圓祐輔、河野直人、鈴木 豪

https://sao-alicization.net/story/?id=ep11

オープニングは安定のアドミニストレータ様登場の回想シーン。未知の敵への恐怖から逃れられないという話をするアドミン様に対して、猊下でもそうなのねあははーと聞き流していたベルクーリ。その心持ちが今分かったという。なんせリアルワールドとの戦争だからね。

もう最終回まで出るんじゃないかな

女子会、完全に事後

OP曲の後は、アンダーワールドにダイブしてきた創世神ステイシアことアスナさんがアリスと繰り広げた正妻戦争の続きから。アスナとアリスに加え、ソルティリーナさんとロニエを交えた女子会から一夜明け、一同寝不足の様子。戦時中に何やってるんだ感がすごい。

気だるく朝食を採っていると、ベルクーリの招集がかかる。アスナが作り出した峡谷を綱渡りで渡っている様子を遠見のレンズで確認したようだ。これを好機とみて殲滅に向かう別働隊整合騎士の皆様+アスナさん。非情の選択、だ。

騎乗で戦うアスナさん

現実世界からの機捜

皇帝ベクタは綱渡りをさせつつ、リアルワールドからの参戦を待っていた。現実世界のオーシャン・タートルでは、時間倍率を1倍にした上でPKし放題レーティング無しのVRMMORPGとの触れ込みでアメリカのプレイヤーを募集するクリッターの姿が。

アンダーワールドへのログインはAIのユイに感知され、危機を悟ったユイはシノン(へカート)とリーファ(竹刀)に連絡を取る。セキュリティガバガバのラースの六本木分室に向かい、STLでのログインを試みようとするところでこのシーン終わり。 この二人は残されたスーパーアカウントを使ってアンダーワールド大戦に参戦する。降臨するのはもうちょっと先だ。

この二人は機動捜査隊役だな

アルヴヘイム民を呼集

一方、ユイはその他のクラインやエギル、リズベットたちとも連絡を取る。アルヴヘイム民をアンダーワールド大戦へと誘うためだ。

このケモナーの名前だけすぐ出てこなかったけどシリカだった

この段階で日本時間午前4時。米国からはログインしやすい時間帯だが日本のプレイヤーに呼びかけるには不利な頃合いだ。数で言えば米軍アメリカのプレイヤーに敵わない。

そこで戦力差を埋めるために、既存アカウントのデータコンバートを提案するユイちゃん。もちろん普通のVRMMORPGではないので、片道切符になる可能性が高いという。

場面変わってVRのアルヴヘイム内。リズベットが説得のためにドームの壇上に立つ。特に描写はされないが、アンダーワールド大戦に参戦したところでレベルが低く戦闘には貢献できない、ならばここで、という決意の下で登壇しているリズベットさん。

場違いなのを自覚している感だが本気、という表情がよく出ている

何万人ものアメリカ人プレイヤーがアンダーワールド人をそれと知らず殺戮しようとしていることを語る。人間と同じ魂を持つAIと米軍というぶっ飛んだ話に引きまくるアルヴヘイム民。

データコンバートが危険なものであること、ログインしたら死亡するまでログアウトできないこと、しかもアンダーワールドはゲームではないためペインアブソーバーがなくかなりの苦痛を伴うこと、を明かしていくリズベット。

VRと現実と

当然、反応は芳しくなく、「仲間を助けて」という懇願がプレイヤー達の逆鱗に触れる。助けようとしているのがSAOサバイバーである点に非難が及ぶ展開だ。お前の言う「仲間」はSAOサバイバーであって俺たちではない。いい気になりやがって、というやつだ。

原作だともう少し言葉を尽くして非難するので意味が通るのだが、なぜそこまで反感をかってしまうのか、アニメ組には唐突に感じはしないか。

「仲間っつうのはあいつらだろ! 生還者とか言われて、レベルも大したことねえのに自分らだけ特別みてえな顔してる連中だろうが! 分かってんだよ、お前ら元SAO組が、心んなかじゃ俺たちのこと見下してることくれえよ!!」

SAOアリシゼーションWeb版より

ひるんだリズベットだが、伴に戦ったキリトとアスナの過去の雄姿を思い出し、決意の表情を見せる。

決意の顔。これは鳥肌

「現実はここにある」

「みんなが育てたアンダーワールドという花を私は守りたい」

特殊エンディングだ

リズベッドはSAOサバイバーが政府や世間の監視下にあること、その視線はVRMMORPGプレイヤー全般に向けられていることをふまえ、この世界のVRMMORPGの到達点であるアンダーワールドとそこに住む人々を守りたいと訴える。みんなが愛するVRの危機を見過ごすことはバーチャルの未来の否定であり、「仲間」というのはSAOプレイヤーではなくここにいる「みんな」なのだと。

この演説と作画は気合いが入っているので、もう少し言葉をはしょらないパターンで見たかった。勢いで押したように見えてしまうともったいない。

特殊エンディングも終わりかと思わせたところでアンダーワールドに舞台が移る。アスナ達の眼前に、ログインエフェクトと伴に暗黒騎士の軍団が突如現れる描写でエンド。

ログインエフェクトを見て驚くアスナさん
数万の軍勢が暗黒騎士(レベル1)

次回は「一筋の光」

アルヴヘイム民が加勢するのが一筋の光、なのか、機動捜査隊ばりのシノンとリーファの降臨シーンか。アンダーワールド大戦、ここからが長い。

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