無職転生Ⅲ 第1話「燃えよ狂犬」ネタバレ感想

 無職転生Ⅲの初回放送は、第1話「燃えよ狂犬」と第2話「吠えよ狂犬」の2話連続放送。原作の剣の聖地にかかわるエピソードをまとめ上げた脚本で、第1話は3人目のヒロインであるエリスの決意を描く初回となった。

ネタバレ回避のあらすじは以下。

ルーデウスと結ばれたものの、己の未熟さを痛感したエリスは彼のもとを去った。ギレーヌと共に剣の聖地にたどり着いたエリスは、打倒・龍神オルステッドを宣言し、剣神ガル・ファリオンのもとで修業する。そこには剣聖として同じく修行に励む少女・ニナの姿もあり…。

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剣の聖地へ

アバンはルーデウスとの別れから。フィットア領の難民キャンプで結ばれた翌朝、エリスは自らのふがいなさからルーデウスの下を去る。1期22話にまでさかのぼる話だ。

無職転生 第22話「現実(ユメ) 」ネタバレ感想 エリスの夢
無職転生の第22話「現実(ユメ)」は、エリスの物語だった。ルディと結ばれるくだり、アニメ版のエリスはどうしようもなく愛しく美しい。その描写に成功するとは。期待はしていたが、まさかやってのけるとは。

ギレーヌとの修行の旅、剣の聖地に向かう旅が、新オープニング曲「決意の唄」とともに描かれていく。

まだあどけないエリス。髪は置いてきた

 中央大陸北西の端にある剣の聖地。ルーデウスが後に流れ着くラノア魔法大学から馬で一か月ほどの場所にある。フィットア領を出て剣神の下にたどり着いたエリスは、挨拶もそこそこに剣神に向かって「雑魚に用は無いわっ!」とと言い放つ。

 剣神はあえて聞く。「誰を斬りてえんだ?」という問いに返るのは「龍神よ、龍神オルステッド!」という無茶な答えだ。かつて龍神と一戦交えたこともある剣神は、その龍神と一戦交えようという返答の意気に感じ、剣聖の一人であるジノ・ブリッツに相手をしてやれ、と声をかける。

剣神ガル・ファリオンと剣帝のティモシー・ブリッツ

 では立ち合いを、ということで木剣が二つ床に投げられるや否や、エリスが剣を掴んでジノ・ブリッツを瞬殺。まあそうなるよね、という顔で見ているのが剣神と剣帝、剣王、そして練れている剣聖たちで、卑怯な!と色めき立っているのが若き剣聖のニナとその他大勢だ。なおジノは剣神の脇にいる剣帝ティモシー・ブリッツの息子である。

剣聖ジノ・ブリッツを瞬殺

 次はニナ・パープルトン。じゃなかったニナ・ファリオン。こちらは剣神ガル・ファリオンの娘である。はい、どこかで見たことありますね。魔法大学でルーデウスを覗いていた彼女です。2期との違いは2話で出てくるのでその時にでも。

無職転生Ⅱ 第8話「絶望の婚約者」ネタバレ感想 伏線てんこもり
無職転生Ⅱ第8話「絶望の婚約者」は、クリフ先輩とエリナリーゼさんが婚約し、魔王バーディガーディが婚約者キシリカ・キシリスが「凄い」と評したルーデウスをしばきに来る恋バナ回。ではあるが、ルーデウスの今後の人生を大きく変える重要なエピソードだったりする。ネタバレ回避のあらすじは以下。恋の季節到来…!? …

名無しの剣聖からニナに手渡されたのは、鉄芯入りの木剣。その重みから剣聖の意図を汲み取り、試合開始と同時に受け取った木剣++でエリスの木剣を粉砕、勝ち誇った顔で振り返る…

鉄心入りの木剣でエリスの木剣を粉砕
勝ったな(フラグ)

のは負けフラグ。実戦さながら即座に肉弾戦に移るエリスの拳をまともに受け吹っ飛び、さらにはマウントを取られて放送できないレベルでボコボコに。失禁込みのボロ負けである。

実戦経験が違う。ルイジェルドに戦士と認められてたからね

 仕上げに剣神が手合わせすると、あっさり門の外まで叩き出されるエリス。道場破りもここまで、と思いきやエリスに剣聖の称号を与える剣神である。異議を唱える剣聖たち。食い下がる一人に剣を突きつけ、剣聖二人を倒したのだからよい、と抑えつける。

 なお原作だと剣聖はもう少し上位存在としての意地を見せており、自身のエリスへの嫉妬を感じ取り、結果に納得するのだが、アニメ版ではさすがに描写できない、というかする尺が無い。

 既定路線で剣神の直弟子となったエリスは、ひたすら剣を振る。ルーデウスやルイジェルドと鍛錬をしていたときと変わりない。季節が移ろう中でひたすら素振りをするエリスを眺める門弟たちの描写でAパートは終了だ。

エリス vs. 北神流オーベール

 Bパートは、髪が七色、顔にクジャクの刺青、という歌舞いた格好の男が剣の聖地を訪ねてくるところから。変幻自在の戦闘術を得意とする北神流の北帝、オーベール・コルベットである。

 剣神に呼ばれて来たものの閉ざされし山門。そこに鍛錬帰りのキマっているエリスが現れ、行く手を阻むゴミとして「どけ」呼ばわり。問答無用でいきなりの戦闘開始だ。

 原作だとオーベールは峰打ちの構えを見せ、途中からこの山猿は殺すしか止まらないと思い始めるのだが、アニメ版ではいきなり真剣試合である。

全力で剣をふるっていい相手だって分かってるのかね。まあ蘇生魔法もあるからね(禁術)

 さすがに北帝は勢いだけではどうにもならず、オーベールに剣を奪われるエリス。殺気を強めながら剣を奪い返したところで、様子を見ていた剣神が待ったをかける。

 迎え入れる剣神に、これが狂犬と呼ばれている子か、という感想を述べるオーベール。その言葉をもって、今のエリスの立ち位置がわかる。牙むき出しのまま、湯気を立ち昇らせひたすら剣をふるうだけの狂犬だ。

 ひたすら剣を振るだけのエリスを放置する剣神に大して、ギレーヌが食ってかかる。なぜ教えない、と。

 剣神は理論派だが、その理論はデキるやつが自分で会得すべし、という性格だ。たとえギレーヌであってもいちいち説明しない。それでも打倒オルステッドのための布石は打っている。北帝を呼んだのは、龍神オルステッドが北神流、さらには水神流も使うため。その説明に、ようやく尻尾を振るギレーヌだった。

 なんやかんやで、オーベールとの稽古中に光の太刀を会得するエリス。第1話定番の遅延タイトルコール、「燃えよ狂犬」が出て1話は終わりである。

光の太刀の表現。色がなくなる
のちの赤ママである

 スタッフロールの特殊エンディングは、2話連続放送ゆえか。エンディング曲は「祈り、終われば」で、歌:中島美嘉だった。

次回は「吠えよ狂犬」

ここまでで、話としては原作の

  • 9巻 番外編『燃えよ狂犬』の★現在★より前
  • 10巻 間話「牙を研ぐ」

を再構成している。次回の2話で、さらに番外編の残りと間話をつなげ、エリスが剣の聖地で得た決意を描いていく。2話連続なんだが、いったん一息ついてから続きをば。

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