無職転生Ⅱ第12話「伝えたい」は、シルフィで始まりシルフィで終わった2期1クールの最終回。ルーデウスとシルフィの絆をじっくりと描く、2クール目以降の展開に厚みを持たせる布石として存在感のある回だった。
ネタバレ回避のあらすじは以下。
遂に、フィッツがシルフィであることを知ったルーデウス。シルフィもルーデウスに自分の想いを告げ、2人は結ばれる。長い間フィッツ=シルフィだと気づけなかったことを詫びるルーデウスに、フィッツは優しく微笑む。ルーデウスは意を決しフィッツと共にアリエルの下を訪れる―。
https://mushokutensei.jp/story/2-12/
シルフィの強さを知るルーデウス
アバンは前回の続きから。フィッツ先輩がシルフィなことにようやく気が付いたルーデウス。エリスの家庭教師として半ば拉致の形でシルフィと分かれたのは、まだシルフィがルディに頼りっきりだった頃。そのイメージが強すぎたのがここまでずれ込んだ理由だという。
シルフィとことに及ぼうとしたものの、EDが治ることもなく…というところでオープニングへ。
CM明けは弁明から。
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思わず敬語に戻ってしまうルーデウス、敬語禁止を言い渡され、リーリャから受け取ったペンダントの話へ。エリナリーゼさんが反応していたように、エルフのお守りでシルフィ作である。
原作では、リーリャがルーデウスにペンダントがシルフィ作であることを黙っていた理由について、シルフィの生死が不明であることから黙っていたのではないか、というシルフィの推察が書かれている。
アニメ版では、主に小説版の間話として描かれたシルフィ視点の話が少しずつ散りばめられている。最たるものは零話だが、最終回でも、ルディと引き離されそうになったときにパウロに打ちかかったこと、ルディを守れる存在になりたかったこと、などが、追加されている。なろう原作や小説版で、パウロに対してアクションを起こしたことは書いていなかったように思う。
シルフィとの結婚宣言エンド
残りはエピローグみたいなものだ。EDの治療にルークが協力し、アスラ王国はフィットア領で作られていた媚薬を提供。無事に事を終え、アリエル様に挨拶に行く。
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助力を申し出るルーデウスに「あなたはどうするつもりですか?」と問うアリエル様。
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転移事件で失った家族を探すという使命があり、今すぐアスラ王国に赴くわけには…というルーデウスに、アリエル様はシルフィとの結婚を暗に迫る。ルーデウスはシルフィとの結婚を宣言し、2期1クールの幕が閉じる。
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2期2クールは2024年4月から
ルーデウスとシルフィの成長をじっくりと描いた2期の1クール。この後シルフィは、激しい戦闘や戦争が続く無職転生の中で、まさに銃後の守りを固める重要な役割を持つ。シルフィがいなければ、バッドエンドになるシーンは少なくない。零話がシルフィで始まったのは、無職転生という物語の根幹を考えると、悪くない話運びだったというわけだ。
もっとも、アニメ組からすれば、かなり先の伏線というか布石というか、その辺りを13話かけて見せられたわけで、評価は微妙なところなのかもしれない。後になって納得する脚本だと思うので、原作でも読んで半年待ってほしいところだ。
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