無職転生Ⅱ第8話「絶望の婚約者」は、クリフ先輩とエリナリーゼさんが婚約し、魔王バーディガーディが婚約者キシリカ・キシリスが「凄い」と評したルーデウスをしばきに来る恋バナ回。ではあるが、ルーデウスの今後の人生を大きく変える重要なエピソードだったりする。
ネタバレ回避のあらすじは以下。
恋の季節到来…!? ルーデウスは特別生のクリフからある女性を紹介してほしいと頼まれる。一方、獣族は秋になると求婚の決闘が盛んになるため、ドルディア族の姫であるリニアとプルセナは決闘を避けようと寮に籠るという。しかし、なぜかルーデウスに決闘を申し込む者が現れ…!?
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クリフ先輩、男になる
天才クリフ・グリモルが窓辺のエリナリーゼ・ドラゴンロードを目にして顔を赤らめるアバンから始まる8話。ルーデウスはクリフに嫌われていると自覚しているも、エリナリーゼさんの知己として声をかけられる。
好きな人がいるんだ、とクリフ先輩。窓辺のエリナリーゼさんを指差し、ルーデウスに紹介を依頼する。
恋愛相談といえばフィッツ先輩、ということで図書館でフィッツさんにクリフ先輩のことであると明かしつつ、問題があると思う人を紹介するのはどうなの?と持ち掛けるルーデウス。フィッツ先輩は告白の機会を与えて、あとは本人たちの問題だ、と答える。機会が無い自分の代弁のようなものですな。
ラノア大学の敷地内でいちゃつくカップルを何組が描きつつ、エリナリーゼさんへの告白シーンに。ルーデウスの紹介を受け、堂々と名乗り、ぜひとも個人的なお付き合いをお願いしたいのです、と宣言するクリフ先輩だった。
それを受けたエリナリーゼさん、ルーデウスを教室の隅に引っ張っていくと、いくらほしいんですの?と小声でささやく。エリナリーゼさんは事に及ぶ時にお金を払うこともあり、クリフ先輩を売りに来たと誤解されてしまう。
ロキシー師匠の名に懸けて、逆売春を否定するルーデウスに、1人の人とは付き合えない、と呪いのことを心配するエリナリーゼさん。なるべく真実を話してください、と初めからまとめる気が無いルーデウスだった。
教室に行ってみると、いちゃつくクリフとエリナリーゼの姿が。あんな男らしいプロポーズをされては、と付き合うことになったいきさつを話すエリナリーゼさん。君の呪いは必ず僕が直してみせる、と豪語するクリフパイセンである。
存在感がありすぎるモブ子Aことニナ
CM明けは、また別の婚約者のお話。獣族が決闘して「家族」のボスを決めるのだという。勝った方が主導権を握る発情期のようなものだ。獣族の族長筋であるリニアとプルセナは大人気なため、あとは頼む、とルーデウスに手紙を残して学校を休んでいる。
さっそく決闘を申し込まれるルーデウス。挑んできた獣族によると、プルセナの手紙ではルーデウスが群れのボスということになっているらしい。
ブロードソードを振りかざす獣族をあっさり下すルーデウス。その様子を見ているモブA子、実はエリスとともに剣の聖地で修行中のニナ・ファリオン(のちの剣王ニナ・ブリッツ)である。
魔王バーディガーディ襲来
決闘に列をなす獣族たち。外に出てみると、全員なぎ倒されている。そこにいるのは魔族、しかも魔王のバーディガーディだった。決闘の順番待ちを抜かすためにやった、と理由を語り、貴様に決闘を申し込む、と。
決闘前に、フィッツ先輩に杖を持ってきてもらうのを待つルーデウス。バーディガーディもそれに付き合っている。原作では、魔王襲来の報を受け、ラノア魔法大学がある魔法都市シャリーアの
落ち着き払っているルーデウスに、さすが我がフィアンセ、キシリカ・キシリスが凄いと評していただけのことはあるとバーディガーディが声をかける。
さらに、キシリカがルーデウスをラプラスより凄いと評したとバーディガーディが語る内容に、ルーデウスは魔力量の理由は転生だからか、それともヒトガミからのチート能力か、と疑問を抱く。ラプラスは魔神で七大列強の序列四位だ。
意を決して、ヒトガミという名前に聴き覚えはありますか?と訊ねるルーデウス。オルステッドの時は殺されかけたので恐る恐るだ。返答は「わからん」とあっさりしたものだ。まあ嘘なんだけど。原作では、この数百年では聞いたことがない、と微妙な言い回しで嘘にならない嘘をついている。
杖を持ってきてくれたフィッツ先輩に、逃げてもいいから、命だけは、と懇願されるルーデウス。それを受けて、命だけは助けてください、とバーディガーディにお願いするルーデウスである。原作では、予見眼を使おうとして効かないので、これは死ぬ、と思って言う台詞だったりする。
膨大な魔力がありながら自信が無いか?と聞くバーディガーディに、龍神に殺されかけたばかりなので、と答えるルーデウス。龍神の名を聞き、考え込むしぐさを見せるバーディガーディ。
一発だけ奥義を放ち、傷が付けばルーデウスの勝ちでよい、とバーディガーディは決闘の条件を変える。アニメ版では、龍神に殺されかけた、という事実をもってそう判断した描写になっている。殺されかけたとは、闘って生き残った、というのと同義だからだろう。
原作では、奴と闘って生き残ったのか?とバーディガーディに言わせている。バーディガーディが少しでも傷をつけたか?と聞き、ルーデウスが手の甲の皮がぺろんと剥がれる程度、と答え、一発放て、という展開になる。
オルステッドの時のことを思い出し、岩砲弾に魔力を込め、回転させ、バーディガーディに放つルーデウス。着弾した岩砲弾はバーディガーディの上半身を粉々にし、下半身を吹っ飛ばす。
ラノア魔法大学の制服を着たバーディガーディの姿に、嘘だろ、と愕然とするルーデウスでエンディング。
次回は「白い仮面」
次回は白い仮面をかぶる特別生、サイレント・セブンスターの登場だ。その姿は既に1期で目にしている。アニメ組にとっては、世界の謎が一つ明かされる重要回になる。
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