無職転生 第1話「無職転生」ネタバレ感想&解説 10年に1度の渾身アニメ

力の入った作画とともに転生を彩っていく神回

無職転生 第1話「無職転生」は、主人公の異世界転生とルーデウスの才能が明らかになる導入回。オープニング、エンディングとも特殊回で、タイトルコールをラストに持ってくる演出にしびれた。

ネタバレ回避のあらすじは以下。

34歳・童貞・無職の引きこもりだった男は車に撥ねられ、その一生を終える……はずだった。しかし、男が次に目を覚ましたとき、そこは剣と魔法の異世界であった。少年・ルーデウスとして転生した男は考える、この世界ならば、自分も本気で生きていくことができるかもしれない……と。

https://mushokutensei.jp/story/01/

あらすじ短っ。あらすじに書いていないので各話スタッフはよく分からないが、制作会社のスタジオバインドはあの「STEINS;GATE(シュタインズゲート)」を制作したWHITE FOXの流れをくむ。この時点でクオリティに不安は無い。

原作はWeb小説でなろう系

『無職転生 -異世界行ったら本気だす-』はなろうで連載していたWeb小説だ。本編だけで261話とかなりの超大作である。トラック転生がテンプレになったきざはしでもある。あまりWeb小説を読まない人でも、リゼロと無職転生を読むだけで無限に至福の時を過ごせるはず。リゼロはともかくこちらは本編完結済みの作品なので、アニメ組で先が気になるようなら一気に読んでしまってもいいかもしれない。

自分は一気に読んで最後は更新を待つ感じだった。物語の素晴らしさは保証する。ついでに『腕白関白』も良いよ。

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トラックに轢かれる転生モノなので、冒頭の特殊OPはまずそこから。主人公は3人の高校生を助けようとしてトラックに轢かれる。高校生のうち、2人がなぜか行方不明らしく、かろうじて軽傷で済んだひとりの高校生が救急隊に何かを聞かれているシーンがチラッと映る。一応意味のあるキャラ達なので覚えておこう。

主人公視点で水滴に何かが映る

瀕死の状態で病院に運ばれた主人公は、なぜか訳の分からない言葉や叫び声を聞く。そして気を取りもどして目を開けると、見知らぬ若い夫婦とメイドの姿が映る。

驚いて声を出す主人公の耳に聞こえるのは「あうぁー」という喃語(なんご)。唐突の赤ん坊状態でアバン終了である。

なぜか雨粒に人影が
目を覚ますと赤子である

転生前の主人公をねっとり描く杉田ボイス

主人公のルディことルーデウス・グレイラットの転生前の声は杉田智和氏。いきなりバブみを味わう転生後のルーデウスを心の声で彩ってくれている。ちなみに主人公の本名は原作でも謎のままである。

生まれたばかりではいはいしまくり、パンツをかぶり、いやらしい視線を送ってくるルーデウスをかなり気味悪がっていた元宮廷近衛侍女の現メイド、リーリャさん。

完璧な伏し目がちで良い

そのうちルーデウスの眼に痴性から知性を感じるようになって見直す。アニメ版では特に描写が無いが、リーリャさんは迷信に弱い設定があるためルディを悪魔の子だとさえ思っている。

このリーリャ、端役のメイドではない。割と大事な役どころだ。その子供が物語の番外で果たす役割を考えると最重要人物とさえ言える。

声優さんはLynn氏と実に渋い。したたかなリーリャにはもってこいではないか。ちなみにSAOの整合騎士シェータ役の人だ。

剣と魔法の世界への驚きをきらびやかに

この辺りまでは異世界への転生とは気づいていないルーデウスさん。父パウロ・グレイラットが剣を振る姿を踏み台に乗って窓から眺めていて後頭部から床に落ち、母ゼニス・グレイラットの魔法「ヒーリング」を受けるに至って異世界への転生を確認する。

転生後の母ゼニスは元冒険者なのでヒーリングが使える

ルディは魔法に興味が湧き、早速家探しする。2階の魔術教本を読み、試し、Bパートの果てにはほぼ無詠唱で中級魔法を発動できるようになってしまうルディさん。

中級魔法で家の壁が吹っ飛び、ルディの才能に喜ぶゼニスさん

ヒロインその1:ロキシーさん最高か

パウロとゼニスの親バカにより天才認定されたルディさん。さっそく魔術の家庭教師を付けてもらうことになる。ここでヒロインその1のロキシー・ミグルディアが登場する。

杉田ボイスで「(髭どころか)あそこの毛も生えそろってないのが来た」と言われてしまうロキシーさん

ロキシーは先行のイメージボードで「何か違う…」と思っていたが、動画で声が付くとかなりの存在感で驚いた。こちらのCVは小原好美氏で、SAOではフィゼル・シンセシス・トゥエニナインとこちらも整合騎士ですな。

到着後、ロキシーはルディに「外で」教練を始める。ここでルディは「外でやるんですか…?」的な反応をする。原作では引きこもりの時間が長く精神的に外に出られない状態からの転生なので、その名残りだ。

けだるい目がヒロイン

「詠唱が必要なんですか?」というルディの質問に、あきれたような声で「当り前じゃないですか…」と答えるロキシー。ウォーターボールの手本を見せると、ゼニスが手塩にかけて育てた木を真っ二つにしてしまう。

背景処理がいちいち丁寧である。遠景、近景、そして人物

ゼニスが怒る…ということで今度は木にヒーリングをかけ、元に戻した上に開花させる。ルディが「凄い!」と褒めると途端にデレるロキシーさんであった。

チョロイン

一応、基本に忠実に…と詠唱をしながらウォーターボールを発動しようとするルディさんだったが、その風のいたずらで見えてしまったロキシーのパンチラに動揺し、いきなり発射してしまう。驚くロキシー。「詠唱をはしょりましたね…」とたじろぎ、さらに本当は無詠唱で発動できるのだと聞くとのけぞるロキシーさん。

この世界も悪くない、と思わせるシーンで物語をドライブ

そうこうしていると、ゼニスが二人を家に招き入れに来る。この時、ロキシーは少し驚くような顔をする。ここで特に説明は無いが、実はロキシーはこの世界ではつまはじきにされがちな魔族だからだ。

あたたかな歓迎に驚くロキシーさん
この表情である。普段は迫害される身なのだよ…

歓迎会のさなか、夢のようだと述懐するルディ。これまでの引きこもり人生を振り返り「人生をやり直すことが。本気で生きていくことが」とできるかもしれない、と決意する。ここでタイトルコールが打たれ、エンディングはスタッフロール付きの特殊EDだ。

決意の表情
タイトルコールここか。しかもこの壁画…神々か?
いい最終回だった

今期の覇権とかもはやどうでもいい出来

いやー、完璧な導入回でしょ。きっちりと、コンパクトに、最高の作画で仕上げてきた。物語の核、転生して生まれ変わった主人公、というストーレートかつ強い軸を、完璧に仕上げている。

初回が神回なのだから、これは今後も期待できる。どんなエンタメも最初がすべてだ。雑多なラノベアニメと一線を画している。だからこうして筆を執っているわけだが。

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