月に始まり月に終わる
1話以降、淡々と観ているトニカクカワイイのアニメ版。6話でちょっと書きたくなったので、ここでまとめておく。いきなりのOPでEDは前半カット。6話はこの1話でまとめておきたいエッセンスを詰めに詰めた回だと感じたからだ。
ネタバレ回避のあらすじはこんな感じ。
夜行バスに乗りナサの両親が住む奈良へと向かうナサと司。新婚旅行を楽しむ二人だったが、途中のサービスエリアに千歳が現れ、司にどうして結婚するのかと問い詰める。その場に偶然居合わせたナサだったが、千歳の言葉が頭から離れなかった。京都に寄り観光を楽しむ二人の前に再び千歳が現れる。ナサが司の結婚相手に相応しいか試そうとする千歳に、ナサは結婚を決断した理由を告げる。
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いきなりの通常OPが逆に特殊オープニング
ここまで冒頭にアバンがあって、切りのいいところでOPに突入、というのが常だった。ところが6話はいきなりのOP。逆に新鮮だったりする。
6話はナサの両親に結婚の挨拶に行く道すがら観光する。足は高速バスだ。道の駅で休憩する二人を、千歳一行が成田離婚を期待して監視する。たまたま来たテレビ取材を避けるように道の駅を後にするとき、千歳が司に「なんで結婚なんてするのよ!」と叫ぶ。
バスは走り、結婚の起源について思いを馳せるナサが窓の外に目をやると、有明月が。高速バスなので未明に走ってるわけね。
「反対されても、僕は…」というナサのモノローグでAパートは終わり。
満ちていく月
京都に着くと、司は観光にまるで興味を示さず、パンだのマンガミュージアムを楽しみにしている様子。貸着物を自ら着付けする。ああ。着慣れているのね。月姫だから。
着物姿の司を「すごく綺麗です…」と褒めるナサに、赤面する司。この作画、良いです。すごく、綺麗です…
千歳は相変わらず二人の結婚に納得していない。その千歳を説得しようとするナサ。これに対して千歳は恋人役となって京都観光をエスコートしてもらい、その器量を図ろうとする。
ナサによる京都観光の下調べは万全で、気圧される千歳。千歳は司は「こういうとこ来たがらないでしょ」とナサに言い放つ。なるほど。千歳家にあった月の石からして、月姫であることを知っているわけだ。住んでたのかね。
司をよく知る千歳は、司がナサを好きになる理由を感じ取ってしまう。トラックに轢かれたところを助けられた、というナサに、私だって、と千歳。事故から助けられたのではなく、出会えたことこそが救いなのだとナサは言う。
一目見た瞬間に運命だと思ったとナサ。そんなの、ただの直感じゃない!、と反論する千歳に、直感を後から証明してきた科学の歴史を説く。未だリーマン予想、重力波の発見、それらになぞらえ、愛を証明するために結婚したんだ、と真っすぐに言うナサだった。
場面変わって近鉄…ではなく金鉄の駅。しぶしぶかどうか分からないが、千歳は東京へ帰っていったらしい。あの千歳を説得できたナサに対して信頼を深めたかのような司。
このまま特殊エンディングなのかなと思いきや、途中から通常EDに切り替わる。違和感を感じながら見ていると、通常EDのラストは満月なんだよね。
いきなりの通常OPの満月で始まり、有明月でAパートを終え、また満ちてBパートが終わる。美しいよね。ちょっとした構成の工夫がさりげなく綺麗。たっぷりと作られた6話は良い区切りの回だったと思う。
なぜ結婚したのか、というアニメ初見組がくすぶりさせ続けている疑問は解けただろうか。自分は腑に落ちた。
2期やるらしい
始まりが伝奇っぽいのにそっち方面の進展を見せないまま終わってしまった1期。ブログにも書かず、ちょっと期待外れだったな…と思いつつ原作も読んでみたところ、途中にお約束のシリアス展開があって物語が動く。えっ。そっちアニメで見たい。
で、2期やるみたいですね。
神OP曲の「恋のうた」を超えるのが無いんならずっとそれでいい気がする。
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