アリス、大地に立つ
ソードアート・オンライン(SAO)アリシゼーションのWar of Underworld第8話「血と命」は、アリスが「光の巫女」として物語の主旋に躍り出る回だ。その動機は、失われる血と命。ネタバレ回避のあらすじは以下。
整合騎士アリスの放った強大な術式によって闇の軍勢は大損害を受け、起死回生の策は成功した。
https://sao-alicization.net/story/?id=ep08
人界軍が勝利に沸く中、アリスは敵の敗残兵に遭遇、皇帝ベクタの目的が《光の巫女》を探し出すことであると知る。
一方、《光の巫女》の存在を察知した皇帝ベクタことガブリエルは、自軍の犠牲を顧みない非情な作戦を展開する。
STAFF
脚本:中本 宗応
絵コンテ:中重俊祐
演出:中重俊祐
総作画監督:鈴木 豪
作画監督:古住千秋、熊川ありさ、世良コータ、みうらたけひろ、チョン・ヨンフン、鈴木 豪
アリスの放ったソーラレイの効果をダークテリトリー軍側から描くオープニング。暗黒術士隊の3割と亜人部隊の9割を失う。
初戦の勝利に湧く人界守備軍だが、アリスの表情は暗い。ねぎらうファナティオに対して神聖力を治癒術で消費するように冷静に促す。
エルドリエはゴブリンの煙幕攻撃で混乱し、レンリに族長を討たれるという屈辱から「弟子である資格が無い」と アリスに対して嘆く。アリスはエルドリエに必要な存在だと伝えるも、「それは戦力としてですか?それとも」などと泣き言を吐くエルドリエ。いや、悲しいけどこれ戦争なのよね。アンダーワールド大戦だからね。
と、困った空気を打ち破るかのごとく、オーガ族の長フルグルが瀕死の状態でゆっくりと二人の前に歩いてくる。アリスを目にし、光の巫女を捕まえれば戦争が終わる、と。
光の巫女
皇帝ベクタに戦況を伝えるディー。戦死者で満ちたはずの暗黒力を大規模術式の源に使うはずだった旨を説明する。その答えを理解したガブリエルは「3000で足りるか?」と答える。特に説明は無いが、新たに死者を用意しようというのだ。
夜になり天幕の中で過ごすアリス達。アリスは光の巫女の話をベルクーリに語る。暗黒神ベクタの目的が光の巫女だとして、それがどう戦況に影響を与えるかと問うベルクーリ。アリスは少し考え、別働隊による兵力の分散を狙うエサとしての効果を狙うことに。キリトvsアドミニストレータ戦の際に耳にした、ダークテリトリーにある「ワールドエンドオールター」にアリスと伴に向かえという菊岡によるキリトへの司令を思い出すアリス。
ベルクーリの出した答えは、人界守備軍の3割で大規模な遊撃部隊を組織し、さらに自身も加わるというもの。当然、司令官自らが別働隊に参加するとの奇策に面食らうアリス。
暗黒術士隊の第二次攻撃
CM明け後半は、ディーによるオークに対する人柱の供出命令から。あんまりだと嘆くオークの長リルピリンを慰める女オークのレンジュ。Web版だと幼馴染み。アニメ版だけ見ると恋人か妻っぽい。喜んで命を捧げましょう、とリルピリンに微笑む。そんな光景を亜人を駒扱いするディーは汚物を見るような目で見ている。
ベルクーリは遊撃部隊を組織し、敵の分断と各個撃破を狙う。ベルクーリ、アリス、シェータ、レンリと完全武装支配の使える整合騎士を主軸にする本隊のような陣営。ファナティオとエルドリエは残された持ち場を死守。置いていかれた格好で、表情は暗い。
オーク3000は「システムコール、トランスファー・ユニット・デュラビリティー、エリアトゥーセルフ、ジェネレート…エレメント、フォームエレメント、ワームシェイプ」との詠唱で天命を変換され、ワーム、虫の形に変えられる。控えめに言って地獄絵図。人ではないとここまでできるのか。まあできるよね。アーロン収容所あたり読めば納得できる。
術式の名前は「死詛蟲」。防御力無視の術式で、避けようが無い。攻撃を引きつけようとするアリスとベルクーリの前に、エルドリエが登場。リリース・リコレクションで神器の星霜鞭を解放し、無数の蛇でその攻撃を引きつける。
Web版だと5600の天命が瞬時にマイナス50万とかになるのだが、アニメ版では少しずつ削られていく。防御力無視の攻撃なので一瞬でマイナス50万の方が理にかなっているのだが、ドラマとしては素っ気ないのでいいのかと。
完全にブチ切れたアリスは、ベルクーリともどもドラゴンブレスで暗黒術士隊を殲滅にかかる。
大規模範囲攻撃のはずの死詛蟲がエルドリエ一人に集中した結果に愕然とするディー。無数の蛇に姿を変えた完全武装支配術のおかけだが、知るよしもない。
ここでアリスは「光の巫女」を戦場で高らかに宣言。その声は神聖具を通じて皇帝ベクタを演じるガブリエルの耳に届く。
アリス、アリシア、とつぶやく皇帝ベクタの返しでエンディングへ。アリシゼーション2期のエンディングは最の高なので毎日が特殊エンディングみたいですね。
次回は「剣と拳」
次回は「剣と拳」、拳闘士隊との戦闘に移る。アニメ組、このタイトルでは想像もつかないことが起こるので、前半の山場ですな。
コメント