その着せ替え人形は恋をする 第4話「これ、彼女のとか?」ネタバレ感想 タイトル回収スタート

「その着せ替え人形は恋をする」のアニメ版4話は、新菜と海夢のLINEによるメッセージのやり取りを効果的に演出した、切なさマシマシの回だった。既にメインタイトル回収が始まっている回なので、その説得力が凄まじい。

ネタバレ回避のあらすじは以下。

STORY
材料がそろい安心したのも束の間、新菜はたった二週間で衣装を完成させなければならないと知り、衝撃を受ける。さらに腰を痛めた祖父・薫が不在の中での家業の対応、中間テストも重なってしまう。行き詰まった新菜は、こんな自分が本当に頭師になれるのかと落ち込むが……。
STAFF
脚本
冨田頼子
絵コンテ
小室裕一郎
演出
小室裕一郎
作画監督
村井夏織、渡辺光、龍光、明光、銀さん

https://bisquedoll-anime.com/story/?id=04

4話は、コスプレ衣装を2週間後のイベントに間に合わせようとする新菜と、そのイベントに出るつもりのない海夢の、ちょっとしたすれ違いを描く回である。

切なさマシマシのLINE

アバンは2週間しかないと思い込んでいる新菜の車窓から。海夢が涙を流して喜んでいた場面を思い出し、そのぶん間に合わなかったときの落胆が激しいだろうとげっそりしている。

しかも新菜は衣装作りに専念できない。お祖父ちゃんが転んで怪我をしてしまい、2週間の安静となり実家に帰る。さらに中間テストの期間である。

海夢は心配するも、新菜が追い込まれていることに気が付かない。

新菜を心配する海夢

手伝えることあったら言ってよ、ということで、とりあえずLINEのアカウントを交換する。アニメ版ではLIMEなんだが。

原作には無い良シーン

新菜は心が折れそうになり、灯りもつけずに絶望している。海夢は新菜のために牛丼を買って五条雛人形店を訪ねるのだが、不在かと思った海夢は一人で食べるかな~、と帰っていく。原作には無いシーンとして、さっき交換したLINEで新菜にメッセージを送ってから訪ねている。

バイト帰り

そう。海夢は独りなのである。

ここで、お祖父ちゃんが居ないため独りの新菜と、独り暮らしの海夢とを、LINEがつなぐ切なさの舞台セッティングが完成する。

早朝の海夢のスマホ

新菜は文字通り歯を食いしばり、雫たんのコスプレ衣装を夜を徹して縫い上げる。朝6時に、新菜はLINEで海夢にメッセージを送る。このメッセージの見せ方がうまい。

原作では、メッセージは新菜側の送信画面で見せ、着信のバイブが鳴ったことだけを海夢側のスマホで見せる。

アニメ版では、海夢の自宅テーブルの上にあるスマホのロック画面に新菜のメッセージが映る。待ち受けはヌル女の雫たんだ。

起きた海夢はこれを見てどうしただろうか、という余韻がすごい

原作でも、メッセージを見て新菜の許に駆け付けるような描写は無い。その描写を付け足すのは野暮だろう。

雫たんの衣装は…

海夢は新菜がまさか2週間で衣装を作ってくれるとは思わず、泣いて謝る。早速袖を通そうということになり、つけまつげの話から雛人形の話に。誰が作ったか分かるような雛人形を作れるようになりたい、という新菜に、海夢は「絶対なれるよ」と声をかける。

ありがとう、と笑う新菜に、そのビスクドールは恋をする。

瞳孔散大

ちょっと残念だったのは、肝心のコスプレ衣装のインパクトが原作より弱い気がした。原作ではスクリーントーンからビロードのような質感を想起させるのだが、アニメ版では意外とすごみがなかった。

ちょっと弱いかも

正面のカットをアオリで見せていくのだが、やはり縦1ページをぶち抜ける原作には敵わない印象だ。

なので雫たんこと海夢のアップで今回は幕を閉じる。

ぐうかわ

いや、かわいいしカワイイし可愛いんだが、表現として衣装を少し引っ込めてしまうのは仕方ないのかな… 次回はコスプレ撮影から始めるはずなので、その時に期待しよう。

このテンポでいくと、次回でイベント参加までいくだろう。オープニングでは出ていたコスプレイヤーのジュジュ様が登場する。

このビスクドールも恋をする

コメント

タイトルとURLをコピーしました