甲鉄城のカバネリ-最終回-「甲鉄城」、やっぱり「さよなら銀河鉄道999」だった
・キーアイテムで居場所を知る
・旅立ちの線路は崩壊する
あれ、意外と少ない。
良い最終回だった。王道だ。スクリーンに映すべき覇道だ。
ここから全開でネタバレ。
カバネリのカバネ化を防ぐ白血漿。生駒が無名に打ち、美馬が生駒に打つ。一見、生駒の勇気を認めたかのように見えるが、自分の臆病さに打ち勝ち、言行一致を貫くためのあくまで利己的な行動だ。生駒を立たせたうえで打ち取るための。
そのシーケンスを生かすために、不自然なまでに丁寧に美馬の言行一致を描いてきた。表情でスト―リーを誤解なく見せるには丁寧な伏線が必要だ。「演技が凄い」という称賛は、脚本家や監督に向けられるべきなのだ。
無名に美馬が刺されたときに驚いた表情ではなく端然とした顔になる選択肢もあった。それはそれでアリだ。悪は最後に改心していました。Fin。ただそんなのはハッピーエンドではない。悪は悪のまま朽ちるのだ。
生駒が息を吹き返したとき、無名が白血漿に気づいて美馬が何をしたかに気付く。無名が驚いて振り返った時の表情は、炎上する金剛郭のカットで視聴者には分からない。ここは受け手に委ねている。
たぶん、無名はただただ、うれしかったのだろう。最後に兄様が慈悲を見せたと。でもそれは勘違いなのだ。そう自分は受け取った。
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