3女神の降臨とキリト復活の序章
ソードアート・オンライン(SAO)アリシゼーションのWar of Underworld第13話「アンダーワールド大戦」は、現実世界からのログイン・参戦が相次ぐ様を、アスナ、シノン、リーファの3女神を軸に、短く、濃く描ききった神回だ。
半年待った甲斐はあった。ネタバレ回避のあらすじは以下。
スーパーアカウント《太陽神ソルス》でログインしたシノン。彼女は、米国人プレイヤー軍に包囲されたアスナたちを間一髪で救援した。ソルス・アカウントの固有アビリティ《無制限飛行》を使い、ベクタにさらわれたアリスを追う。一方、《地神テラリア》のスーパーアカウントでログインしたリーファも《アンダーワールド》へと降り立つ。
https://sao-alicization.net/story/?id=13
STAFF
脚本:漆原虹平
絵コンテ:小原正和
演出:小原正和
総作画監督:山本由美子
作画監督:石川愛理、板垣彰子、水野辰哉、臼井里江、秋月 彩、今岡 大、山本由美子
アクション作画監督:菅野芳弘
冒頭は12話の振り返りから。シノンによる米プレイヤー殲滅で幕を開ける。
シノンの抱擁
一戦後、心神喪失状態のキリトとまみえるシノン。ロニエの「女の人ばっかり」が炸裂する中、親友たるアスナへの信頼感もあるのか、感極まって人目もはばからずに抱擁する。ふと振り返ると、憤怒…ではなく涙を流してうつむくアスナさんが。こうしたキリトへの想いが、キリトの再生につながっていく。
リーファの寛容
さて、同時にログインしてきたはずのリーファさん、シノンとは別のダークテリトリー側、オーク族長リルピリンの目前に落下降下。人族からの侮蔑に慣れてきっていたリルピリンに握手を求める天然ぶりを発揮する。
リルピリンは毒気を抜かれながらも、任務に忠実なので皇帝の元へ捕虜として連れて行く、とリーファに告げる。皇帝追跡が任務なリーファンさんも素直なので、じゃあ連れてって、と大人しく縄に付く。
ここでいきなり空間リソースの増加を背景にディーアイエルが地中から復活し、リーファを拘束。もはや久しぶりの神聖語でリーファの天命を自身に転送する。地母神テラリアのアカウントでログインしたリーファさん、無制限自動回復なのでみるみる元気になるディーアイエル。
自らを「人間だよね」と言ってくれたリーファを直接助けるわけではないが、ディーアイエルに豚よばわりされてキレるリルピリン。右目の封印を突破してディーアイエルを切りつけるも、返り討ちに…と思いきや、悪認定が整ったリーファさんに一刀両断されるディーアイエルである。
アスナの翻弄
場面変わって、米プレイヤーと乱戦になるアスナさん。キリトを守るためならリミッターが切れるので、レイピアをきらめかせながらショックアブソーバーの無いプレイヤーどもをなぎたおす。
この様子を眺めるヴァサゴ。アスナを見てにやりと笑う。が、狙いはアスナとともにあるはずのキリトである。
皇帝ベクタ vs. ベルクーリ緒戦
ここで、アリスを連れてワールドエンドオールターへと飛竜で駆ける皇帝ベクタを追うベルクーリの場面へ。時穿剣で飛竜を両断して足止めをしたところで、両者の対決が始まる。
子供を守るために、と決意するベルクーリだが、心意を美味として食い尽くす皇帝ベクタことガブリエルでは相手が悪い。常に死を意識したアドミニストレータ様との会話が走馬灯のようによみがえる。
援軍来る、実実の大戦が幕を開ける
ここで力尽きつつあるアスナに戻る。倒しても倒しても現れる米プレイヤーを前に心を奮い立たせたところで、空からログインエフェクトが。また敵の援軍か、と絶望の表情を見せるアスナさん。
ところが降下一閃、なぎ払ったのは米プレイヤーの軍集団。顕現してみれば、おなじみのクラインだ。それなりに、おいしいところを持っていく。あとでえらい持って行かれるからね。
最終クールの13話は、ここ何回かのお約束のMIRVエフェクトで終わり。敵が、味方が、続々と参戦し、ここにアンダーワールド大戦の幕が上がる。良い最終回だった。
次回は「無限の果て」
次回から、ヴァサゴとガブリエルとの決戦が始まる。しかも新たに参戦するVRMMOプレイヤーがさらなる混戦を呼ぶ。
差別問題に意識的であったSAOは、奇しくもこのタイミングでアニメ版が最終シーズンに突入した。12話だとして、おそらく2話は大戦終結後のエピローグに割くだろう。内容的には4話割いても良いが、アンダーワールド内でエピローグのテーマを描ききった方がバランスが良い気もする。
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