広路和夫というカメラマンが日経ベストPCにこんなことを書いていた。500万画素のLUMIX DMC-FX7を紹介する記事で300万画素で事足りるのにな~という文脈のもと,「300万画素で良いからAPSサイズのCCDを格安でコンパクトカメラに搭載して欲しい」と。うむ。これはかなり真っ直ぐな方が来ましたよ。久々ですよ,これは。

 最大の疑問は,果たしてカメラマンなのかということだ。カメラマンであれば,フィルムの大きさとカメラの大きさが比例しているのは知っているはず。デジタルカメラでもこれは同じ。当然CCDが大きくなれば光学系はでかくなる。「大きくても良いから画質の良いコンパクトデジカメが欲しい」と言っている訳だ。子供か。

 次の疑問はどうでもいい。半導体の話だから。それでも言っておくと,CCDの価格を決める最大のファクターは画素数ではない。面積だ。半導体は材料商売。1枚のシリコンウエハの値段は同じで,そこから何個CCDが採れるかがCCD一つ当たりのコストを決める。画素が増えようと原価はそれほど変わらない。それなのに価格は画素数で決まる。面積を大きくして画素を下げるというのは,商売を度外視しない限りあり得ない。

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